デズモンド・モリス

猿の仲間は現在、193種生存している。

そのうち、192種までは毛で被われている。

唯一の例外は、自らヒトと名乗っている、裸のサルである。

-[1928-] 英国の動物行動学者 デズモンド・ジョン・モリス「裸のサル」序文より-

これ読んだ人は多いだろうな。ものすごく話題になったし、確かにおもしろい。

人間がなぜ毛皮を失って裸のサルになったか?

なんでかんでも食べる「雑食」になったのか?

なぜ他の動物ではほとんど見られない同種で殺しあう異常な動物になったのかを検証してるところがおもしろい。

これが二足歩行に起因することや、二足歩行がゆえに子供を未熟なまま生んでしまわなければならないことはとても説得力がある。

ましてやなぜ裸になったのに「頭髪」があるのか?

という説明に「いったん水中で生息した水棲動物説」は驚くべき内容だぞ。

だから人間は皮下脂肪が多く、身体が流線型なのだ!という説。

そのときに子供の髪の毛を引っ張って移動した!という説。

すんごいでしょう。まあこの動物はおきて破りの悪魔的、生物のメフィストフェレスなのだ。

毛皮がないということは、火を使うにしても、服を着るにしても何かを傷つけるか、破壊しないと生きられないということだ。

生まれながらにして何かを犠牲にしないと生きていけない動物をなぜ神様はおつくりたもうたのか?

謎が謎をよぶ摩訶不思議な生物それがこの「裸のサル」なのだ。

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