ゲーテ「ファウスト」森鴎外訳編

貴様の先祖から譲り渡された物を、貴様が占有するには、更にそれを贏(か)ち得んではならん。利用せずに置く物は重荷だ。刹那(せつな)が造ったものでなくては、刹那が使うことは出来ない。
-[1749-1832] ドイツの詩人・小説家・科学者 ヨハン・ウォルフガンク・フォン・ゲーテ「ファウスト」682行ファウストの台詞 森鴎外訳-

昨日の、高橋義孝氏の訳文とまったく同じ場所を今度は、森鴎外訳で表現してみました。さすがに明治の群像ですなあ。わかりにくい!これでこの長い長い「ファウスト」を読むのはちょっと苦痛。でもね、「ファウスト」は戯曲だから、節に全部番号がついているんだよね。だからこの文章は「682行」なのだ。だから対比がしやすいの。ドイツ語好きな人は原文読んでもいいかもしれない。しかし古いドイツ語を読む人がどれくらいいるのかバイカー修ちゃんは知らないなあ。バイカー修ちゃんがいつも「バカモノ!」と怒られている桜美林大学の光田明正孔子学院院長なら読むかもしれないなあ。あの先生は常人じゃないからなあ・・。と個人的な話になってすいません。昨日お話した、訳者で作品が変わってしまうというのはね、往々にしてあるんですよ。とくにこの「ファウスト」のようなポピュラーな題材はストーリーが比較的単純(すいません!ゲーテ先生。内容は深いんです。わかってます!)なものは、台詞のやりとりがおもしろいんですよねー。この台詞の解釈の差が「味」になっている。まあ、森鴎外さんの時代背景も考えなければならないでしょうが。結果バイカー修ちゃんは高橋義孝さんの訳が好きなんです。皆さんも「ファウスト」をぜひ読んでみてください。とくに「上巻」の方が正直おもしろいな。メフィストフェレスとファウストが内的世界でやりとりする様は本当におもしろい。何度も何度も読むふるーいお話はこれが一番!

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