萩原朔太郎

自由とは、自分が「自由である」と信ずるところの、一つの幻覚にすぎないのである。
-[1886-1942] 詩人 萩原朔太郎「虚妄の正義-社会と文明-」より-

昨日、Peace4UさんおすすめのDVD「Faster」(ファスター)を見た。最近上映された(長崎は田舎だからなかったと思うけど・・)「MotoGP」のドキュメンタリーなんだ。バイクに興味ない人もこれはすごいと感じるだろうな。「MotoGP」は四輪のF1に相当する990ccのレーシングバイクで最高速330キロに達する世界最速最強のアスリートの戦いだ。バイクはクルマと違いライダーの実力が80%を握る。「MotoGP」に比べたらF1は退屈だ。チャンピオンのロッシもライバルのビアッジも殴り合いまで演じながらチャンプをめざし、ほとんどのライダーは骨折、脱臼で身体はボルトとプレートでサイボーグ状態だ。みんな子供の頃から天才と騒がれたライダーだった。この天性の才能を生かし、プロとしての格闘家になったんだ。自由に生きるために。しかし、彼らのスケジュールと重圧とマネーと運はハンパじゃない。おそらく地上を走る乗り物でこれほど凶暴な乗り物はないだろうな。バイクはクルマよりも決定的に未完成な乗り物だ。彼らは命がけのこのスポーツに自由を求めているんだろう。常人ではとても耐えられないこの「不自由」さに耐えられるものが真の「自由」を得られるんだろうな。

月別 アーカイブ