ルキウス・アンナエウス・セネカ

我々の計画というのは、目標が定かでないから失敗に終わるのだ。どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない。
-[BC4-AD65] ローマの哲学者 ルキウス・アンナエウス・セネカの言葉-

まさにそのとおり、しかし目標を定かにするということはとても難しいよね。目標が定まらないから悩むんだ。いったい自分はどこにたどり着くのだろう。人生は先が見えない。経営者として父として、夫としてこうありたいと思うんだけど、目の前はいつも失敗ばかり、失敗は荒波にも似て目的地がすぐに見えなくなる。この感覚わかるかなあ。僕はバイクに乗るんだけど、一人でツーリングに行ったとき知らない町で夕暮れを迎える。雨が降ってくる。体はしんまで冷える。今日の宿はまだ決まっていない。ほとんどの宿はバイクのライダーを歓迎しない。あてもないツーリングにでた自分に後悔する。でも、小さな宿にたどりついて風呂に入り、カップ酒なんかを飲んで一日を振り返る。雨はまだやまない。明日も雨だろう。でも走るしかない。こんなツーリングは苦しいばかりで家に帰ることばかりを考えるもんだ。でも二日目も昼を過ぎると雨もあがり、日がさしてくる。バイクは泥だらけ。来週の日曜日は一日かけて洗ってあげよう。苦労して家に帰る。この天気にたたられたツーリングが楽しい思い出にかわるのは一ヶ月くらい先になるだろうな。その頃になると、性懲りもなくまた、あてもないツーリングに行きたくなる。思い出になった頃、あてのないツーリングの目的がぼんやりわかってくるんだ。潜在的な目的は、今はわからない。でも心の深いところではそれがわかっているものなんだ。

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