唐木順三

あらゆる思想はその時代的特質を持っている。そして、それは時代の移りとともに歴史の中へ折り込まれなければならない。
-[1904-80] 評論家 唐木順三の言葉-

たしかに時代って大きな潮流のようなものだと思う。われわれが戦国時代を見ると「残酷な時代」だとうつるかもしれない。でも今でもそんな国の方が多いし、そのような国で育った人たちには、僕らの常識は非常識だろうな。アメリカ的思想を世界中の人が喜ぶわけじゃなかろうし、経済大国になることを望んでいるわけもないだろう。その人達の「価値観」って他人には理解できないものなんだろうな。日本はアメリカに負けて経済大国になって大成功をおさめた・・って見かたもあるだろうし、日本はアメリカに負けて文化を捨てて精神的属国になったとみる人もいるだろう。なんでも一方が大成功するということは片方で「なにかを捨てる」ということだ。中国は過去を捨てて壮大な革命を起こした。そしてまた過去を捨てて違う主義になろうとしている。成功と失敗は表裏一体だ。正義は悪であり、神は悪魔がいてこそ存在できる。光がなければ陰もできない。この思想に至るまでに人類は大きな犠牲を払い続けるんだろうな。イラクがいい例だよね。アメリカ兵は「やっちゃいけないこと」でガチガチにかためられて、おまけに徴兵だ。死にたくはないよ。イラク人は信仰だから、怖いものなしだ。命を捧げることが幸せだって信じているんだから。どっちも「正義」のためにやってるんだよね。ルールを持った人とルールのない人のケンカでどっちが勝つかは明白だ。僕らは次世代にそのことを伝えられるんだろうか?

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