愛新覚羅溥儀

剣と鏡を受け取ったことは私の一代の恥辱であった。日本は一方に武力的侵略を、他方では宗教的侵略をおこない、全世界を奴隷化せんとしたのだ。
-[1906-67] 最後の清朝皇帝、満州国皇帝 愛新覚羅溥儀(あいしんかぐらふぎ) 東京裁判での証言-

今日は仙台に出張だ。これはJRの中で書いているんだよ。いい時代だねえ・・。さてラストエンペラー溥儀、清朝最後の皇帝。満州国傀儡(かいらい)の皇帝。ソ連の捕虜。共産中国文化大革命の被害者。わずか3歳で西太后の庇護の下、皇帝に即位し一生を時代に翻弄されて「自分自身」をもてなかった溥儀。彼の発言は常にそのときの「空気」に支配されている。皇帝であることにアイデンティティを見出した男。彼は日本帝国の傀儡ではなく、3歳で清朝の皇帝だったときから死ぬまで時代の傀儡であったと思う。ベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストエンペラー」はちょっと感傷的だったけど、溥儀という人物にスポットを当てた大作という意味ではすごく意義があると思う。過去を否定し続けることで自分を肯定するしかなかった男。「剣と鏡」とは三種の神器ではないか。「私は天皇に会えて感激している」と言った男がそれを「恥辱であった」と言ったことをだれが非難できるだろう?彼は常に「ある国」の傀儡だったのだ。殺されることも不幸だけど、生かされ自分を見失う不幸も大きいと思うぞ。

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