中島義道

「まだない」未来は「もうない」過去とはその「なさ」がまるで違う。
-[1946-] 福岡県門司市出身の哲学者 中島義道『「時間」を哲学する―過去はどこへいったのか』より-

バイカー修ちゃんは「時間」というものに興味があり、哲学者、物理学者、脳科学者・・いろんな人の本を読んだ。最近は脳科学者の茂木健一郎の本を読んだばかりだ。物理学では時間は伸び縮みするというし、脳科学者は「それは脳内現象で時間は存在自体が怪しい」というし、量子力学ではミクロの世界には未来から過去に向かう素粒子があるという。・・・で結局、時間に関してはよくわからない。まるで中世の錬金術時代と同程度だと思うぞ。いろんなことを言ってもそれは人間が感覚できない世界だもんな。でもねこんなわけのわからない時間の本を読んでいると、いかに「科学万能主義」っていうのがいいかげんかわかる。僕らはとくにビジネスの世界では、「科学万能病」が蔓延してる。なんでも、計算で割りだせるって思っている。そりゃそういう考えが大変有効だってのはわかってるよ。精神論だけではうまくいかない。でもね、人間関係も「コーチング」で解決。労働問題も「フレックス」で合理的解決。・・っていかないところが問題だ。結局、「哲学」なんだ。ムカシはこれを非常に重視した。呼び名はいろいろだ。武士道っていうところもあれば家訓っていうところもある。宗教っていうのも一種の哲学だ。なぜそうなのかはわからないが、そうせよって教えてる。今の現代の諸悪の根源は「科学的合理性」をあまりに偏重することにあると思っている。効率的か否か?体罰はいけない。セクハラ、パワハラ。こんなに自由な時代はないはずなのに不自由な時代。なんでも理屈をつけて「争う」時代。仕事の質を「カネの単位」ではかる時代。哲学ってのはいくら考えても答えはでないんだけど、人生の価値にはいろんなものがあるっていうのは教えてくれる。日本はこれをあっさりすてちゃった。この結果がいまの壊れた日本の状態だ。なんでもいいから信ずるに値する価値基準をこの国は決める必要があるだろう。

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