木喰上人(もくじき)

まるまると まるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸
-[1718-1810] 江戸後期の仏教行者・仏像作者 木喰(もくじき)上人の詩-

この人を知ってる人はあまりいないだろうな。江戸時代に諸国を放浪して、まさに北海道から九州まで!仏様をつくって納めたという人なんだ。木喰(もくじき)ってのは、いわゆる五穀、米や粟、麦、ヒエ、キビを口にしないという厳しい戒律を守るってことだね。だから木喰を名乗る人は他にもいるんだよ。今日はその放浪しながら仏像つくった木喰上人の言葉だよ。いい歌でしょう。ほんとに悟った人の歌だよね。全国を回って社会の底辺を見続けたはずだ。木喰上人は。それもろくなものも食べずに。悩み苦しみ、おびただしい仏像をきざみ続けて・・それは今も全国にたくさん残っている。「まるまると まるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸」これは木喰上人の念仏のようにも聞こえる。何を思い何を考えノミをふるったんだろう。「まるまると まるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸」。バイカー修ちゃんはこの歌に木喰上人の怒りを感じるんだ。世の不条理を見続けただろう。売られる娘や、口減らしのために亡き者にされる子供も見ただろう。世を恨み嘆いたがゆえに木喰上人自身出家して家を捨て放浪したんだから。自分にできることは食の欲を断ち、祈り仏像を彫って納めるだけ。この無常観がこの歌にこめられていると思うんだ。悲しい苦しみの歌なんだろうと思う。バイカー修ちゃんにできること・・木喰上人という存在とこの悲しい世の中で理想をつらぬいた男がいたってことを知らしめたい。こんな世の中の業(ごう)を背負って上人はなんと92歳も生きたのでした。

月別 アーカイブ