ハンス・ムート

製品を売るには「芸術」(アート)が必要なのだ。
-ドイツ出身のインダストリアル・デザイナー ハンス・アルバルト・ムートの発言-

ハンス・ムート氏といえばスズキ・カタナですよね。え?なにそれって?バイクですよ。1981年(なんと26年もムカシか・・)ドイツのケルンで開催されたモーターショーで展示され「ケルンの衝撃」といわれた伝説的バイク。性能一流カッコは三流といわれたスズキがその後デザインに覚醒した伝説的名車ですな。その前衛的デザイン、もとよりDOHC4バルブ1100ccで世界最速の動力性能を持っていたので瞬く間に世界最速のスーパーバイクになったのでした。当然・・バイカー修ちゃんも持ってます。このムート氏、BMWのデザイナーで成功して独立、ターゲットデザインを設立。カタナの成功で世界でも一躍有名になり、いろんなモノをデザインしてますね。男性的で独創的なデザインだと思うぞ。イタリアのバイクが感性のラインだとすると、ムートのデザインはラインに機能がありドイツっぽい理論的なデザインだと思う。バイカー修ちゃんは、このスズキカタナ、イタリアのドカティ、アメリカのハーレー、ドイツのBMWのバイクを持っているけど、なんでこうデザインが違うのか!と思うように個性がある。イタ車はフェラーリなんかもそうだけど、機能性を無視した・・というより極度に制限したなかに強烈な「美」がある。もうモデルか女優のお姐さんみたいな美だね。見るとめまいがする。それにくらべるとカタナの原型GSX1100は田舎のスポーツ少女のようなバイクだった。これが「ただデザインが変わっただけ」なのに不人気車が伝説的な人気モデルとなりなんと20年間!!も生産されたのだ。「イナカのネーちゃん」が一夜にして「スーパーモデル」になったのだ。デザインのチカラはすごいねえ。人間「絶世の美女」には弱いものねえ。どんな芸術オンチでも「美女」には歯が立たない。まさに「アート」ですな。カタナの成功は日本のインダストリアル・デザインに衝撃を与えたのはまちがいない。でもこれ、ムートのデザインではなくて、本当は若手のフェルストロームがデザインしたらしい・・。その後カタナの成功をムートが独占したためにターゲット・デザインからムートは離れてしまったそうな・・。デザインのチカラはやっぱり人を変えるのか・・。

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