カール・セーガン

どういうことなのだろう?私は時折考えてしまう。

私たちの祖先は東アフリカからノバヤゼムリャ(ロシア北西沖の二つの島)へ、エアーズロック(オーストラリア南西部の岩山へ)へ、パタゴニア(南米大陸の南端の地方)へと足を広げ、石の穂先をつけた槍で象を狩り、7000年前は北極海を小舟で渡り、風だけを頼りに地球を一周する航海を達成し、宇宙に飛び出して10年もたたずに月の上を歩いただはないか?

それなのに、火星への航海に乗り出すのをどうしてためらうのか?
-[1934-96] 米国の天文学者・小説家 カール・セーガン1996年最後の作品「惑星へ」p71より-

これはブッシュ大統領が3年前に「火星に有人宇宙飛行をする」って言ったのがはじまりで2030年くらいに行われる予定・・・らしい。

つい最近、ロシアが将来の火星飛行の実験のためにネズミの乗ったロケットを打ち上げたって記事を読んだ。

ブッシュ大統領の頭には、1961年のケネディ大統領の「今後10年以内に月にアメリカ人を送る」という演説があったはずだ。

実際、1969年7月にニール・アームストロング船長が月面の「静かの海」に着陸し、この約束は果たされた。

この頃のアメリカってすごいよね。しかし今はどうなんだろう?

ブッシュ大統領の演説も盛り上がらないし、アメリカ一国でそんな大それたことする財力も余裕もないように見えるがなあ・・。

アポロの頃はまだ科学に夢があった。「月に行く」というだけでわくわくした。

「サターンⅤ型ロケット」や「グラマン製の月着陸船」のプラモデルを作ったもんだ。

意外と平たんな月の世界にもそれなりに夢があった。

僕だって将来は宇宙飛行士になりたいと思った。

今はどうだろう?もう火星のあの「石のごろごろした赤い砂漠」の写真をみな知っている。

意外と地球に似ててあっけなかった。

こりゃ行ったら「石を拾ってくるだけ」じゃ納得しないだろうな。

火星にその昔あったという水の楽園。そして生命がいたっていう証拠を持ってこなきゃこんな計画に何百億ドルもつぎ込むことはできないだろうな。

人類は、進化のエネルギー、つまり冒険へのエネルギーが低下してるのかもしれない。

頭が老化してるのかもしれないと思うぞ。

とにかく前に進む!という気迫が今は薄いなあ。

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