ヴィリー・メッサーシュミット

ババリアの百姓が飛ぶにはこれで十分。

[1898-1978] ドイツの航空機設計者・航空会社経営者 ヴィルヘルム・エミール・メッサーシュミット 革新的戦闘機Bf109のあまりに前衛的な設計に驚いたナチス関係者に語った言葉-

メッサーシュミットと聞いてなにを想像しますかね?

あの小さな三輪車KR200?うん、それもこの人の設計だ。

ドイツ人に多い、「刃物鍛冶」って名前?うん、「シュミット」って首相もいたね。この名前は英語の「スミス」なんだ。つまり鍛冶屋だね。

ドイツはモノづくりの国だから、メッサー=メス(刃物)だね。

ちなみに元F1チャンプの「シューマッハー」は「靴職人」って意味だ。英語の「シューメーカー」だな。

おっと脱線。「メッサーシュミット」といって世界一有名で人気No.1なあのナチスの戦闘機を思い出すのはバイカー修ちゃん以上のオジさんだろうな。

そう、あの戦闘機のメッサーとクルマのメッサーは同じ人の作品でした。

敗戦後、飛行機屋さんは飛行機がつくれなくてクルマやバイクを造ったのでした。しかしこのメッサーシュミット博士は相当の変質狂的設計者だった。

プラモデルでこのメッサーを作ったことのある人ならわかるだろうけど、この戦闘機、めちゃくちゃ「小さい」のだ!

あまりの小ささに同じ値段で損した!って思うくらい他の国の戦闘機とくらべると同じスケールとは思えないくらい小さい。

250ccのバイクに1400ccのエンジンを載せたバイクを想像してほしい。

とても乗れたもんじゃないと思うぞ・・・じゃじゃ馬で。

それがメッサーなんだ。小さいボディに異常に強力なエンジン(それもダイムラー・ベンツ製だ。ボッシュ製燃料噴射装置付だ。スゴいだろ!最高のエンジンだぜい!)。

ヘタなパイロットだと即事故死だ。ほんとにそんな戦闘機だった。

レベルの低いやつは切り捨て!みたいな・・。

当然、新生ナチスドイツ空軍には、若い未熟なパイロットが多かった。

「こんな危なっかしい戦闘機に乗れるんかいな?」空軍の幹部は恐る恐るこのヒトラーお気に入りのエリート設計者に聞いたんだそうな。

そのメッサーシュミット博士の答えが今日の言葉です。「乗れない奴は死ぬだけだ」ってわけだね。ドイツ人らしいなあ。

しかし、あるレベル以上のパイロットにはこの危なっかしい戦闘機は、この上もない「マシン」だった。

カタログデータには現れない恐るべき加速性。上昇力。バランスが崩れているがゆえの機動性は桁外れだった・・テクニックがあればのハナシだけど・・。

プロ向けのマシンそのものだ。日本の零戦のような女性的やさしさも乗りやすさのカケラもない、ヘタにさわれば手を切っちゃうようなメッサー(刃物)のようなマシンだった。

コクピットはF1マシンなみに狭い。バイカー修ちゃんはアメリカで実物を見た。

「ドイツ人のデカい身体がよくこんなところに入るな」って思った。

視界は・・絶望的に悪い。後ろはまったく見えない。狭くて首が回らないのだ。

これにくらべりゃアメリカ戦闘機のP51ムスタングなんてキャデラックだ。

メッサーにくらべりゃずっと「人間の乗るマシン」ってカンジだった。しごくマトモだ。

だからこんなに評価の分かれる戦闘機も珍しい。「戦闘機?とんでもない!ありゃ"空飛ぶ敷石"(フライング・ペーブメント)だ!」って人もいれば、「メッサーシュミット・・あれは夢だ。天かけるサラブレッドだ。あれに乗っている限り負ける気がしなかった」って言う撃墜王もいるくらいだ。

ドイツ人にはわるいけど、ドイツのモノにはこんなのが多い。

やっぱりドイツ人って日本人よりカタいよな、考え方が。

このメッサーシュミットBf109って戦闘機にそっくりなクルマがあります。「ポルシェ911」ですな。

あの変質的なスポーツカーによく似てる。

「ある人」には神がかり的な速さを出せる・・けど、一般人には乗りにくーい「マシン」。そのドイツ人の中でも、このメッサーシュミット博士は横綱です。

ちなみに、ポルシェを造ったフェルディナンド・ポルシェ博士も同時代の人ですが・・この人も相当ブッとんでいたらしい。

ナチスおかかえの博士たちは「天才」ではあるものの・・やっぱりナチス的な人だったんだろうなあ・・。

バイカー修ちゃんはドイツものフェチです。マゾっぽいんです。クルマもバイクもBMW持ってますが・・ハマります。

最初のとっつきにくさはやっぱドイツ製です。

ドイツ人ちょっとヘンです。でも・・いいんですよ。何がって?おいおい教えます。

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