マザー・テレサ

恵まれない人々にとって必要なのは多くの場合、お金や物ではありません。「私は世の中で誰かに必要とされている」という意識なのです。見捨てられて死を待つだけの人々に対し、自分のことを気にかけてくれた人間もいたのですよ・・と実感させることこそが、愛を教えることなのです。
-[1910-97] コソボ出身のマケドニア人「神の愛の宣教者会」創立者 ノーベル平和賞受賞者 マザー・テレサ(本名アグネス・ゴンジャ・ボヤジュー)の言葉-

コソボが独立した。いや、独立宣言をした。もうコソボのアルバニア人とセルビア人、スロベニア人やクロアチア人の流血の惨事から20年、おいてけぼりのコソボが独立宣言をした。これがヨーロッパ、いやエウロパの新たな惨事の引き金になるだろう。かつての世界の中心は前世紀には争いのるつぼとなり、ハンガリーオーストリアのフェルディナンド大公がセルビア人ガヴリロに暗殺されてあの第一次世界大戦は始まった。常に争いの火種となったこの地を英国やドイツ、ロシアは自分の都合で勝手気ままに振舞ってきた。そのツケはみんな普通の人々が払うんだ。日本人もこんなことは知らないけど、イギリス人やまして、アメリカ人なんかもほとんど知らない。牢獄で死んだミロシェビッチ元大統領に関係してなかったとは言わせないぞ。でも、こんなとんでもない火種の中から、天使は生まれる。マザー・テレサはまさにコソボ生まれのアルバニア人だ。なんてことだ。パレスチナの地にイエズスが生まれ、中国人のレイプや虐殺に苦しむチベットにダライラマがいる。マザー・テレサも晩年には神の不在に心を痛めたという。神の不在?いや神はあなただ・・。イエズスもゴルゴダで神の不在を嘆いて死んだ。神は、争いの場に生まれ、争うばか者どもを浄化する運命を背負う。生涯のほとんどを「アグネス」とは呼ばれず、聖なる名前で呼ばれた聖女に、せめて我々は彼女の生まれた地の不幸を嘆こう。僕らのようなばか者のために命をなげうつ神のごとき人がいた。僕らはそうなれない。でもそのことを知るべき義務があるのだ。

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