会田雄次

西洋では、略奪が一番簡単で一番豊かな生活を約束する。
-[1916-97] 歴史学者・京都大学名誉教授 会田雄次 1972年刊「日本の風土と文化」より-

昨今の西欧の横暴さを考えてみよう。彼らは紳士的な顔をして、しばしば強行な態度にでる。かつては「民主主義」をたてにしてきたが、昨今は「環境」だ。クジラを獲るなと過激な「シー・シェパード」たちの行為は許されるものじゃないだろう。日本が決して手をださないからああいうことができるんだろう。そしてオーストラリア政府もそれを見て見ぬふりをする。すでに「環境ファシズム」的な風潮もある。けっして「環境問題」が悪いって言ってるんじゃないよ。バイカー修ちゃんの会社だって環境破壊を憂いて、ささやかながら一生懸命取り組んでいる。でも西欧人は往々にして「過激に」主張する。彼らは「略奪」してきて今の経済文明を築き上げてきた、という事実と無縁ではないだろう。アジアやアフリカ、アメリカ大陸にも広大な植民地を有し、「搾取」し、「殺戮」し、文化を「破壊」し、その土地の動物を「絶滅」させ、交わることによって人種・言語までおかしくし、環境も壊してきた。マヤ文明は絶滅したし、日本だって彼らの植民地にされかけたんだよ。アジアで唯一植民地にならなかったのは日本だけなのだ。この事実を否定できないだろう。いまだ西欧は強大な力を持っているので、お隣の大国も日本には文句言っても、英国にはあまり文句を言わない。その統治のむごさから言ったら日本人なんかより英国人の酷烈さは数段上だ。それは会田雄二先生も自身が従軍したとき英国の捕虜になった経験を書いた「アーロン収容所 : 西欧ヒューマニズムの限界」にも書いてある。その西欧人気質は今も昔も変わっていないと思うのだ。もっとも世界を壊してきた彼らは、それを言われると「殖民地化によって未開地に文明をあたえたのだ」とのたまう。この傲慢さ。しかし彼らにも原罪意識はあるんだろう。キリスト教徒がほとんどだから。自分が犯してきた罪を感じ、今度は強行に環境問題で他国を「攻撃」する。まるで「環境の略奪」だ。世界がここまで荒れた元凶は自分たちの文明のせいだもんな。彼らの思考をよーくわきまえないと、そのふりかざす「正論」に袈裟斬りにされるだろう。同じ略奪文明をもつお隣のアジアの大国はそのへんをよーく知っているんだよね。だからしたたかに交渉する。ま、日本人ってのは世界一「近眼」の多い国だもの。他国を見る目も「近眼」だと思うぞ。

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