アーネスト・ヘミングウェイ

我々は単に「うちのめされた世代」であって、「失われた世代」ではない。たとえ教育程度が一部において低下していたにせよ実は極めて堅実な世代なのだ。
-[1899-1961] 米国の作家アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ「ロスト・ジェネレーション(失われた世代)」について-

今日はロンドンはヒースロー空港で感じたことを書いてみよう。

ロスト・ジェネレーションとは、ヘミングウェイたち、第一次世界大戦勃発時に青春を迎えた世代を言う。

つまり、戦争によって友人や親族を失う。そして今までの価値観まで失い、自暴自棄になった世代だ。

日本では、1940年代の太平洋戦争時に青春を迎えた世代がそうだろう。

そして・・、現代の青少年も、いや全ての世代が新しいロスト・ジェネレーション世代だ。

大戦争こそないけれど、過去の価値観は変化をとげて、あらたな価値観は見つからない。

鬱積(うっせき)するエネルギーをどうすればいい?日本はこの悩みでにっちもさっちもいかないようだ。

しかしね、ヒースロー空港ではもっと極端だった。空港のブルーカラー、つまり肉体労働者はすべて旧植民地の人たちだ。アフリカ系の掃除婦、インド系のバスの運転手、彼らの目はうつろでとても「働いている」ようには見えない。

成田空港のお掃除のおばさんは芸術的な動きをして便器を磨いていた。これが英国の悩みなんだろう。宗主国の責任だ。

しかし「人種」が違うというだけで、だれもそれが当たり前のように感じている気がしてならない。あきらかに差別と無視と無関心がそこにあった。

これらの仕事は大切な仕事だ。成田のおばさんやバイカー修ちゃんのホテル・クオーレ長崎駅前のお部屋の清掃の女性たち、トイレをお掃除してくれる人たちの活き活きとした仕事のようになぜ誇りをもてないんだろう?

それは英国人の使う側と使われる側の双方にあるような気がした。中小企業をやってると人と人との関係がいかに難しいかよくわかる。

僕らも外国人を雇用し、外国人の友人ができるだろう。考え方も違うし、困った問題も多いだろう。しかし、僕の会社では、外国人を日本人と同じように接していこう。ヒースロー空港の「外国人労働者」にはしないぞ。

どんなに殺伐とした世の中に見えても、これほど恵まれた時代はないのだ。

それを日本人も理解しないといけないし、外国人も理解しなきゃいけない。互いに学ぶ環境整備が必要だ。我々は単に「うちのめされた世代」であって、「失われた世代」ではない。

たとえ教育程度が一部において低下していたにせよ実は極めて堅実な世代なのだ。

ヒースローの労働者はどう考えていたんだろう。

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