リュドウィック・ド・ボーヴォワール

思い切りよく、積極的、大胆で同時に軽率な民族。

愛想はよいが、子供のように素直で、ただの一回ひとつの物を見たら、すべてがわかると、日本人は蒸気船による航海へ夢中になって乗り出した。

だが止めようとする段になって、その方法が何としてもわからない。

しまいには、わが軍の一隻が気の毒に思い、機関士を一人短艇に乗せて送り、狂気の機械を止めたのである。
-フランスの伯爵 リュドウィック・ド・ボーヴォワール「ジャポン1867年」より-

この本はおもしろいよ。今から150年前の明治維新直前の幕末。
大きなパラダイムシフトが日本に起ころうとしていたその時、そのフランス人貴族の青年は日本にやってきた。
となりの中国で辟易(へきえき)してアジアに夢も希望も感じてなかったこの貴族青年は、日本の美しさと無邪気で陽気で、恐るべき能力を持った日本人にまいってしまうんだ。
こりゃあおもしろい。全編紹介したいエピソードにあふれてる。
同じ頃、フランスに行った日本の福沢諭吉や岩倉具視(ともみ)たちは逆に、フランス文化に畏怖(いふ)を感じて帰ってきた。
こういう歴史の「うまみ」を感じると歴史が好きになるんだよね。
ふむふむ。

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