ピーター・フランクル

研究結果は論文にまとめて数学の専門誌に送る。

発行部数せいぜい2000部のその雑誌を開き、僕の論文を読んでくれる人が世界中に50人もいればもう最高にうれしい。

ただし、完全に理解してくれるかどうかはまた別の問題である。
‐[1953-] ハンガリー出身のユダヤ系数学者・大道芸人 ピーター・フランクル(フランクル・ペーテル)「世界青春放浪記」より‐

ピーター・フランクルはとても不思議な数学者だ。
日本名を富蘭平太(ふらんへいた)となのり、モノを何個も投げ上げる「ジャグリング」の達人でもあり、「日本ジャグリング協会名誉顧問」でもある。
でもこの人は一流の数学者だ。国際数学オリンピックの金メダリストだし、なんと11ヶ国語で大学の講義ができるレベルだという。
こんなスゴい人が流浪の旅を愛し、「普通」に見えるそのパーソナリティーは底知れないものがある。
本を読んでもすごく平易な文体である。ハンガリー系ユダヤ人として迫害された過去と無縁じゃないだろうな。
自然発生的なのか、あるいは人為的なのかいくつもの心の層が形成されているんだろう。
こういうタイプの人が日本にはいないなあ。
これだけ「努力」と「天賦の才」と「普通さ」が同居した人間を見たことがない。
この人は数学者だ。おそらく「システム工学」的な思考をするんだろう。僕らに理解できないレベルで。
どのような公式も普通の計算式の集合体だ。
しかしながら、いろんな事柄をくっつけていけば、とてつもない力になることをよーく熟知してるんだ、この人は。
偉大な人ほど「普通は」尊大になる。そこだけマネて偉大でもないのに「尊大」になっちゃうバカも大勢いる。
でも真に偉大な人が「普通」だったらそれは大きなインパクトなんだ。
それは一般には「偉大さ」≠「普通さ」と思ってるからだ。
バイカー修ちゃんはこのピーター・フランクルのような人物にすごくあこがれる。

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