榊原英資(えいすけ)

古典的資本主義が共産主義のような鬼子を生んでしまった最大の原因の一つも、資本主義が経済的民主主義に反し、あるいは経済的独裁(独占)や専制をもたらし、人々から終局的には経済的自由も政治的自由をも奪ってしまう可能性をもっていたからに他ならない。
-[1941-] 神奈川県出身の元財務官僚・経済学者 榊原英資(えいすけ)『文明としての日本型資本主義』より-

なにやら難しいことを行っているけれど、「資本主義」には、独裁的や独占的なものを生む要因があるってことを言っているんだね。
ソ連崩壊は17年前のクリスマスの日だった。
西側は、共産主義に勝利した資本主義ってうかれてたよね。
でもソ連は「自滅」したんだ。そう「共産主義バブル」が崩壊したんだ。
そして今、「アメリカ新自由主義」っていうバブルも崩壊した。
「資本主義」っていうのはこういう「儲かりゃ何でもOKじゃん!」っていう下品な部分を持っている。
みんな日経新聞読んだりして理解できてるかい?
「証券化」ってなに?ビルだって土地だって、あげくのはては「サブプライムローン」はっきり言えば「貧乏人のローン」までが「証券化」だ。
証券マンや銀行員にいたっても「証券化」だの「流動性」だのと流行り言葉のように口にする。
わかりにくいよね。ほんとにわかって言ってるのかね?
これはね、わかりやすく言えば、「商品化」だと言っていい。
土地だビルだってのは簡単に売れないだろ?
売買するには、なんかよくわけのわからないプロの人が介在するだろ?
また、いろんなリスクがあって素人にはすごくわかりにくい。だから、売れないし買えない。
つまり「流動性」が低い。
これを「証券化」することによって、すぐに売れるし買える「商品」になっちゃうわけだ。
やれ間取りだ、どうだってのは考えなくていい。「儲かる」かどうかってことだけ!
すぐに売買できるから、当然たくさんの人が市場に入ってくる、つまりマーケットが爆発的に拡大するという「夢の仕組み」だったんだ。あくまで「だった」ね。
でもね、リスクは分散して形をかえてもリスクなのだ。リスクの総量は変わっちゃいない。
「格付け会社の評価が高いです。だからリスクは低いですよ」なーんて、そんな信用しちゃだめでしょう。
「格付け会社」ってのは、過去の条件を精査して結果をだすだけであって、そのビジネスモデルがいかがわしいかどうかなんて考慮しちゃいないのだ。
そんなにいい「証券」なら、おまえが買えよ!ってなもんです。
ここが、金融関連=資本主義エゴイストの「下品」なトコロだな。
バブルが続いて、担保価値がどんどん上がっていく状況だったら、サブプライムローンだって、焦げ付きは表面上発生しなかった。あくまで「だった」ね。
こりゃ国家レベルの詐欺だね。国家レベルのマルチ商法と言ってもいい。
品性のある人は前から指摘してた。これはヤバイって。
でもね、バブルははじけないとバブルってわらないんだね。
つまり「資本主義」ってのは自らの理論の中に「自滅する」危険を内包してるってことだね。
こりゃあ困ったもんだ。

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