平出正典

イタリア人というのは「芸術的才能に恵まれた人達」ではない。

「適当さの価値を知っている人達」である。

日本人やドイツ人がかくも勤勉である限り、イタリア車はいつの日も僕らの目に悩ましく、そして艶やかに映り続けるのである。
-[1969-] 工業デザイナー 平出正典の言葉-

平出正典さんは、以前GKデザインというところでヤマハのバイクのデザインなどを手がけ、その後ドイツのメーカーに移籍し、今は日本で独立して活躍されている。
僕も、イタリアのデザインにはヨワいんだよねえ。
僕はすごくコンディションのいい「ドカティMHR900」っていうちょいレトロなバイクを持ってるけど、そのスタイルは、ため息がでるほど美しい。
こりゃいったいなんなんだろう?
フェラーリはおろかFIAT500(チンクチェント)みたいなちっちゃいクルマのデザインもまったく日本のものと次元が違うって感じるのはバイカー修ちゃんだけじゃないだろう。
ま・・、メカ的にはかなりアヤしいところもあるけど、それが「愛嬌」になってしまうってのはスゴいと思う。
それを端的に説明したのが、平出正典さんの今日の一言ですね。
イタリア人は自分の感性に絶対の自信を持っている・・んじゃなくて、彼らは、イタリア語しか話さないし、イタリアの料理しか食べないし、じつはとてもローカルなんだってイタリアに住んだことのある友人が言ってた。
友人いわく「ローカルに徹すれば、マネのできないセンスに到達する」らしい。
ココが日本と対極なんだと。あ、そうか!日本だって、着物、茶、日本刀、陶器などはとても美しい。
そうです。イタリア人はとてもドメスティックなんですね。
その色濃いローカルさが世界にウケる。
じゃ、日本も「グローバルデザイン」なんてやめちゃって、ドメスティックに徹すればニッポン人の感性は絶対にイタリア人に負けないと思うぞ。
これはとってもマジに言っています。
だって2000年も洗練された文化の国なんてないでしょ?世界に。
これはすごいことだよ。しかし、イタリアの製品の色気はたまらない。
乗るとヘトヘトになっちゃうけど。
八方美人のクルマやバイクがどんどんつまらなくなるのに比べ、イタリアものはどっかトンガっている。
そこにハマれば最高に楽しいけど、あとの大部分は苦痛なんだ。
そこがまた・・かわいいんだねえ。こりゃもうビョーキだねえ。

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