ガーボル・デーネシュ(デニス・ガボール)

人間は逆境にあっては優れている。しかしながら、「安全と富」を得ると惨めな目的を失った生物となりがちである。
-[1900-79] ハンガリーの物理学者、1971年ノーベル物理学賞受賞者 ガーボル・デーネシュ(デニス・ガボール)の言葉-

今の世界の先進国を見るとこのガーボル・デーネシュの言葉は本当に当たっていると感じるよね。
彼の言葉は以前も紹介したことがある(2006年11月08日)。
そのときは、「デニス・ガボール」って名前で紹介したけど、今は本国の発音を尊重して名前の表記を変えたんだ。
ちなみにハンガリー人のルーツは複雑で、モンゴル系のアジア人の影響も色濃いので、日本と同じように、最初に姓、つぎに名前って順番になります。
ハンガリーは近年も世界的な天才を生み出している。「コンピューターの父」数学のフォン・ノイマン(ナイマン・ヤーノシュ)や、世界的投資家ジョージ・ソロス(シュヴァルツ・ジェルジ)もそうだね。インテル創業者のアンドルー・グローヴ(グローフ・アンドラーシュ)もハンガリー人だ。
今、日本で活躍してる数学者で大道芸人の(すごいね!やっぱ天才だ)ピーター・フランクル(フランクル・ペーテル)もハンガリー人だね。
ハンガリーも20世紀は日本以上に大変だった。
枢軸国としてドイツに協力し、戦後はソ連の圧力下にあった。だからアメリカにたくさん移民したんだね。
おまけに人類史上最悪のハイパー・インフレはじつはハンガリーでおきている。
僕等の教科書には第一次大戦後のドイツのインフレが載ってたけど。
ハンガリーでは第二次世界大戦後に激しいハイパーインフレーションが発生した。 
これがケタはずれにすごいんだ。
このときのインフレでは16年間で貨幣価値が1垓(かい)3000京分の1になった。
1京は1兆の1万倍(10の16乗)、1垓は1京の1万倍(10の20乗)だ。もう想像すらできない。
こんな逆境から考えると、今の日本なんて天国だと思うぞ。
こんなことでも知っておくと新聞やマスコミがヒステリックに「日本の未来はない」的報道をするけど、そんなことはありえないってことが理解できる。
なにが「100年に1回の不況」だよ。自虐的になっちゃいけない。そんなのは甘えにすぎない。
こういう経験を踏まえてのガーボル・デーネシュの発言だ。
重く聴かなきゃね。

月別 アーカイブ