トーマス・スターンズ・エリオット

人は探求をやめない。そして探求の果てに元の場所に戻り、初めてその地を理解するのだ。
-[1888-1965] 英国のノーベル文学賞詩人 トーマス・スターンズ・エリオットの言葉-

僕は人と顔を合わすのが本当に苦手だ。こういうとすごく意外な顔をされる。
人前で話す機会も多いんだよね。でも本当にあがり性なんだ。
プライベートでは人といっしょにいるより一人でいるほうが好きだし、なにより人前で話すのがダメなんだ。
でもね、この内向的性格が子どものころからいやだった。
いつもはじっこにいて、輪の真ん中にいる人をみてうらやましいと思っていた。そんな自分自身が情けなくて情けなくて、死にたいと思ったことも一度や二度じゃない。
席替えやクラス替えの前日なんか眠れなかった。修学旅行なんか、誰がバスの隣に座るのか不安で不安でたまらなかった。
これがバイカー修ちゃんの少年時代です。
でもね、僕みたいな子もどこにでもいるんだけど、逆にクラスのヒーローって子ももいるでしょう。
スポーツ万能、頭も良くて、イケメンで、かつ正義感が強くて、当然女の子にモテる。
僕のクラスにもいたんだ。僕は絵を描くのが誰よりもうまかったんで、彼からよく「ウルトラセブンを描いて」って言われた。それが嬉しくて一生懸命に描いた記憶がある。
僕は一代決心をしたんだ。「彼のようになろう!」って。
話し方をマネし、何度も何度も練習した。
かなり無理して、彼のように率先してやることもマネした。
いつのまにかそれが習慣になったんだ。
今は苦もなく人前で話す術は身につけた。でも中身はなんにも変っていないんだ。
だからかなあ、引っ込み思案の人を見ると、かつての僕を見るようで、手を差し伸べたくなるんだ。
あれほどいやだった内向的性格が今じゃ、それでよかったと思っている。
人の痛みが感じ取れるからね。人間は引っ込み思案でちょうどいいと思うよ。
ちょっと踏み出して、そして振り返ったら「情けない自分」は「愛すべき自分」に見えてくると思うよ。

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