河井寛次郎

生活の花――文化  慧知(けいち)の實(み)――文明  慧知は本能の變形(へんけい)
-[1890-1966] 島根県出身の陶芸家・随筆家 河井寛次郎1948年『いのちの窓』より-

今、僕は島根県松江市の玉造温泉にいる。
昨日、日本IBMさんから呼ばれて「人の役に立つ人間になる」って講演をしたんだ。
松江市に来たのは二度目だけれど、出雲大社とその博物館は初めて行った。IBMさんありがとうございました。
いやあ、出雲って神々の町だね。本殿は修復中だったけど、重い重い歴史を感じました。
かつて1000年前の出雲大社は高さが46メートル(!!)もある世界一の木造高層建築だったらしい。
10分の1の模型を見ただけで腰抜かしそうになった。
弥生時代の人々の暮らしも思っていたより文化的なんだ。
女性は漆(うるし)塗りの櫛(くし)を使っていたんだね。これはもう「美」っていう概念が生活に定着していた証拠だろうな。
ヒスイの勾玉(まがたま)・・あんな硬い原石をどうやって加工したんだろう?
このおたまじゃくしか幼児のような有機的なカタチはなんなんだろう?疑問はつきない。
もうあまりにおもしろくて講演時間に遅れそうになっちゃった。
島根県っていうと陶芸で有名な河井寛次郎を思いだしちゃった。
さすがに温泉宿で朝6時から入った露天風呂から眺める出雲の抜けるような青空・・。
昨夜は、名物(か?)のしじみラーメンを食べながら日本IBMの若手社員を語り合った。
IBMっていうと外資企業のクールな企業ってイメージがあるでしょう?
でもね、彼らは熱くて濃いんですよ。とても楽しい夜でした。
ラーメン食べて旅館に戻るけど、眠るのももったいない。
旅館の前に川が流れてて、座り込んで川の水に手を浸した。さすがに冷たい。
山あいの玉造温泉の丑三つ時に人気はない。
この美しい出雲の文化ってなんなんだろう?ここでIT企業がかたる文明の行く末はどうなるんだろう?
・・・てことを考えてたらこの河井寛次郎の言葉を思い出しちゃった。

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