ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』よりの台詞

「時」が癒す?

でも「時」が病気だったらどうするの?

‐[1945-] ドイツ出身の映画監督ヴィム・ヴェンダース1987年西ドイツ映画「ベルリン・天使の詩」よりの台詞‐

衝撃的な台詞でした。映画には時としてとんでもない名言が登場する。

『ベルリン天使の詩』全編モノクロのこの映画。ヴィム・ヴェンダースの傑作だと思います。

気の弱い天使ダミエルがあのブルーノ・ガンツ・・昨今のドイツ映画の大作『ヒトラー~最後の12日間~』のヒトラー役と同一人物とはとても思えない。

バイカー修ちゃんは悩むとこの『ベルリン天使の詩』が見たくなります。

今日の一言は、天使ダミエルがふと見かけたサーカス小屋の空中ブランコ乗りの女の子マリオンに恋をし、とうとう人間になってしまう(!!)というストーリーなんです。

これはマリオンがダミエルに語る台詞なんです。

今の時代は、まさに天使ダミエルの目に映るモノクロの世界・・かもしれない。

少なくとも僕らは飢えもしないし、清潔で人並みな生活がおくれている。

でもこの欠乏感はなんだろう?・・って思ったことはないですか?

単なる贅沢?食えるだけいいじゃないか?上から目線でものを言うな?

そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。

誰かをののしらないと自分の立ち位置さえわからない。

もしかすると、だれも経験したことのない「不幸な時代」のはじまりかもしれない。

それを「永遠の命を持った天使ダミエル」の目に見えるモノクロの世界で表現したんだと思ってる。

さて・・天使は人間に見えないはずなのに・・

人間には見えないはずの天使ダミエルが見える人物が現れる。

アメリカ人役者のピーター・フォークなんです・・あの『刑事コロンボ』の!

それも「ピーター・フォーク」役で・・、そう本人役なんです(本人役なんていうのかな?)

ピーターにはダミエルが見える。天使の心を持った人には見える・・らしいんです。

だからマリオンにも・・・

天使ダミエルにもどうしようもできないことは山ほどある。

ダミエルは西ドイツも東ドイツの壁も関係ない。

でも、天使ダミエルはマリオンを愛するために「死」を決意します。

天使の死とは・・・人間になること。

ラストに全編のモノクロがカラーになる。

僕はこの映画が大好き!でもね、人にすすめるんだけど、みんな「難解」「ストーリーがのっぺり」「おもしろくない」と評価は散々・・・。

なんでこれがおもしろくないの?

ヴェンダース監督自身がこの映画を日本の小津安二郎監督へのオマージュとしているので、全体に小津っぽい。

今の日本人(いやハリウッドに毒された現代人は全てか?)はドンパチやって過剰なアクションがないとダメって人が多いから、よけいにこの上質な映画を評価する少数の人々は貴重なんだろうと思うぞ。

バイカー修ちゃんはウヨク的だって誹謗中傷を受けるんだけど、単に素直なだけなんだって思うなあ。

しかし、昨日の『零戦』ネタはアクセスがすごく高かったのはなぜなんだろう?

「バイカー修ちゃんの飛行機ネタに期待する」ってメールも多数来てるけど、こんなネタばかりやったら女性読者が減っちゃうんじゃないかってちょっとコワいんだ。

ま、バランスよくね!・・え?もともとバランス悪い?

失礼しました。

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コメント(2)

さっすが!芸術学部卒のタクシーママ!!
センスいいねえ!

絵が下手でも許してあげる。
『パリ、テキサス』もよかったねえ。
じゃ小津さんの映画も好きなのかな?

僕は小津さんのあの低いアングルから撮る撮影法に、原節子さんの足の裏が映るところに妙なエロティックさを感じるんだ。

これは、小津さんたぶん意識してるんじゃないかと思っている。

ヴィム・ヴェンダースの映画大好きです。中でも「ベルリン・天使の詩」「パリ・テキサス」大好きです。
タクシーママでした!

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