ルイス・バーンスタイン・ネイミア

1848年ごろの「ハプスブルグ帝国」は、さまざまな民族が二つの層を形成していた。

まずはドイツ人、マジャール人、イタリア人、ポーランド人のような歴史民族。

彼らは上流階級がしっかりと育ち、文化の連続性と政治運動が確立している。

もうひとつは、チェコ人、スロバキア人、南スラブ人、ウクライナ人、ルーマニア人のような百姓民族。

彼らは前世紀に上流階級が消滅し、事実上歴史的経験を持たない。

しかし中産階級のインテリが新たに育ち、労働者階級が政治活動をするようになり、従属民族は再び民族性に目覚め、支配民族に対する、激しい闘争を開始した。

‐[1888-1960] オーストリア・ハンガリー(現ポーランド)出身の英国の歴史家 ルイス・バーンスタイン・ネイミア(ルドヴィク・ベルンシュタイン・ニェミロフスキ) 1923年「タイムズ文芸付録」の随筆より‐

ポーランドのカチンスキ大統領夫妻を乗せた政府専用機が墜落した。

「カティンの森事件」の追悼式に出席するためだったという。

「カティンの森事件」とは?

これは第二次世界大戦のときにナチスドイツとソビエト連邦から東西を挟撃(きょうげき)された悲劇の国ポーランドの軍人・将校が2万人から2.5万人というとほうも無い数の人々が、ソ連によって射殺され、カティンや周辺の森に無造作に埋められたという空前の国家犯罪だ。

詳しくはWikiででも見てください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A3%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ユダヤ人や中国人のように「声の大きい」人の声は聞く。

でもウクライナ人やポーランド人のような「声なき声」はだれも聞かない。

まさしく、フランスのミッテラン大統領が言った「言葉を失った民族に耳をかすものはいない」のだ。

http://www.q-bic.net/biker_blog/2009/05/post-1302.html

対戦中はあろうことか、ソ連はナチスドイツのせいにしてた。

アメリカも英国も知ってたくせに口をつぐんでいた。

大国って勝手だねえ・・・、やっと認めたのは半世紀近くもたってから、ソ連のゴルバチョフ大統領が認めた。

そして今、プーチンロシア大統領は、「これはソ連が起こした犯罪で、ロシアには関係ない」と謝罪を拒否してる。

これで通れば、わが国だって「あれは旧日本帝国が起こしたことで、日本には関係ない」って言えると思うぞ。

まあ、ほんとに勝手な国だねえ。この「社会主義国」一族ってのは変人国家が多いよな。

ま、人を人とも思わない国だからしかたないか。

今のロシアにもそういう臭いがぷんぷんすると思うぞ。

ネイミアのこの論文は1923年、民族意識が目覚めて16年後、ポーランドは悪夢のドイツ電撃戦に蹂躙され、ソ連からも踏みにじられ民族運動は消滅させられた。

このカチンスキ大統領は暗殺されたんじゃないかって思うのは当然だろう。

昨今は、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督も「カティンの森」を映画にもしてるし、ポーランドは大きな声を出していた。

まったく悪魔のようなスターリンの影響で戦後いやおうなく「社会主義国」にさせられ、大変な苦労をしてきたこの国はいまだ混乱のさなかにある。

いまじゃ「欧州連合」の一員だ。ロシアにとってはおもしろくないにちがいない。

だいたい世界の一大事の引き金の第一歩は、あまり注目されない事件が発端になるっていうからな。

これが世界の混乱に拍車をかけることはまちがいないと思うぞ。

日本がヘコもうが、たちあがろうが、まともな軍隊持たず経済もヘコんだ国に耳をかすものはいないのだ。

「命を守りたい」なんてノーテンキなことを言ってても、隣の国が攻めてきて、いつ「カティンの森」になるかわかるもんか。

平和は、妄想や願望ではなくて、具体的な行動でしか得られないことを歴史は教えていると思うぞ。

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コメント(3)

arakansinさん、重い質問ですねえ・・。
軽々しくブログでは答えにくい質問ですねえ。
必ず、反応があると思いました。
ぱたぱたさんはじめまして・・・って、会ったことがある人なんですね!

僕も、理不尽に人の命を奪ったものは自らの命を代償にする覚悟は必要だと考えます。

人の命を軽く見るものは己の命も同様に考えるべきでしょうね。
でも、「死刑制度」の答えはわかりません・・。
ぱたぱたさんの言うとおりだと思いますし、現実に自分の愛する人の命を理不尽に奪われた遺族の方の気持ちも察します。

もし自分の身にふりかかったら僕もそう思うかもしれません。

この問題は、ここで語る問題ではないと思います。
でも、この投げかけでぱたぱたさんが登場してくれたことは嬉しいな。
みんな、仲良く!

この問題は・・・おしまい!

はじめまして、修さん。
実物とは一度お会いしておりますが、このシーンは初めてです。
出張お疲れ様です。

デビューの日に何ですが、このコメントは何が何でも、反論しなきゃと思い書かせていただきます。

愛する人を理不尽に奪われたからと言って、死刑制度には飛躍過ぎると思いました。
確かに死刑制度はあるのでしょう。しかし、殺すなどしてあなたに何が残るのでしょう?
あなたを犯罪者にするために、母親は生んだわけではない!
考えが一方に偏ってはいませんか?
今日も重いニュースがありましたよね?
働け!と言って親を殺す。馬鹿ですか?とは思いませんか?
親は自分のとこより、本人の将来を考えているのに。

修さん、こんばんは。

突然ですが、修さんは死刑制度をどう思いますか?
存続させるべきですか?
廃止すべきでしょうか?

私は、私の愛する者を理不尽に奪った奴は
殺すことができるだろうと思っています。

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