カール・グスタフ・ユング

人間の「無意識心理」が運命を決定するのである。

屋根裏部屋のようなちっぽけな「意識の部屋」で考えたり、おしゃべりしたりすることによって決まるのではない。

‐[1875-1961] スイスの分析心理学の創始者 カール・グスタフ・ユング『分析心理学』より‐

バイカー修ちゃんは51歳だ。

子どものころの感覚なら立派な「おじいさん」だ。

一昔前なら「人生50年」ってとこでもうあの世行きだ。

しかしね、精神年齢が低いせいか昨今の4~50代は、一見すごく若く見える人が増えた。

ま・・そうでない人もいるけどな。

メタボな人やいまだに平気でタバコなんか吸ってる自己管理能力皆無の人は大方身体に「ヤレ」がでてくる世代だな。

この40代から人間に大きな「差」がつくような気がしてならない。

30代までは体力もあって、仕事にも無理がきく。おもしろくもあるだろう。

しかし40代は「踊り場」に立つんだな。

金銭的な物欲で動ける時代はすぎて、40代はある程度自分の未来が見えるようになる。

ここで止まっちゃう人が多いんだ。

「そこそこでいいじゃないか」って妙な保守思考に陥る人の多いこと!

ここで、金銭的な価値観から脱却できた人は、本を読んだり、趣味の深みの中に精神性を見れるようになる。

この無意識の選択が後の人生に大きな影響を与えることになる。

40代は、子どもも難しい年頃になる頃だ。

その子どもに深い話しができる親になれるか否かも、自分がもってる価値観に左右される。

モーレツ・ビジネスマンに子どもの悩みが多いのもこのへんに理由があるのかもしれない。

40代にとっての人間の価値って、後輩に与える存在感にあらわれるように思う。

それはね、やたら正論をぶつわりにまったくリアリティのない40代が多ように思うのだ。

「無意識の選択」てのは恐ろしい。

時間はきっと双方向性で流れている。

未来からも時間は流れてきているはずだとバイカー修ちゃんは思っている。

その未来からの時間には「成功」する自分も、惨めな自分もパラドックスに存在しているはずだ。

そして自分自身の大部分を占める「無意識」はその未来からの時間を選択しながら生きている。

人生にいいも悪いもない。

いい人生か悪い人生かは自分が決める評価にすぎない。

無意識が悲観的なら・・・選択する未来もそうなるだろうな。

決して運命は偶然性のみで成り立っているわけじゃない。

そこには「こうありたい!」っていう意志の「蓋然性(がいぜんせい)」がきっと重要な役割をはたしているだろう。

「幸せ」だと感じている人は例外なく、「幸せ」の概念をもっている。

「自分探し」にあっちフラフラこっちウロウロしたりはしない。

自分の人生を考える特効薬はなんですか?・・ってよく聞かれる。

僕にもそんなことわかるわけないじゃん。

自分自身に幸せ感がまだ薄い。まだまだ!まだ不十分!

しかし、自分の人生を考える大きな漢方薬なら答えられる。

それは「小説を読むこと」だ。

パール・バックの『大地』を読むと「貧困」ってのは、王龍(ワンロン)のような人々をいうのであって、現代の「貧困」ってのはまったく次元が違うことが理解できる。

http://www.q-bic.net/biker_blog/2009/12/post-2133.html

カミュの『異邦人』の主人公ムルソーは「太陽がまぶしかったから」人を殺した。

http://www.q-bic.net/biker_blog/2003/09/post-1299.html

半世紀前は衝撃的だったかもしれないが、いまやそんな動機で同じことをするやつはいっぱいいる。

漫画だってすごい。

手塚治虫の『火の鳥・未来編』の山之辺マサトは、万策つきて原始の海に有機物を流し生命を誕生させた。

半世紀も前に生命再生をテーマにしている。

小説を「あんなもの創作だ」といって読まない人がいる。

なに言ってんだ。テレビで流れてる「真実」はみんな「創作」じゃないか・・・それもできの悪い。

「小説」・・「映画」でもいいけど、それらは忘れた過去を思いださせてくれる「タイムカプセル」でもあり・・

じつは「未来の予言の書」でもある。

作者は現代を描いたつもりでも、それは「未来」を予言してる。

逆に現代をルポした「ドキュメンタリー」は読んだそのときはおもしろい。

でも10年たったらピントはずれのものも多い。

読んじゃいけないのが、「ノウハウ本」だ。

「絶対儲かる100の法則」とか、「あなたもこれで個人株主」とかね。

読むだけ時間のムダだし、人格と知能レベルを疑われることまちがいなし!

テレビはできれば見ないほうがいい。ウソだらけだ。

「龍馬伝」とニュースでいいんじゃないの?

だから、よくできた小説っていうのはじつに現代を投影している。

だからバイカー修ちゃんはあまり新作の小説を読まないんだ。

まだ読むには青すぎて・・・すっぱい。

発行されて5年くらいたってから読んでちょうどいいと思っている。

こういう物語を読まない人は、会話をするとすぐわかる。

比喩(ひゆ)が使えないし、意志を伝える言葉というものが、直接的表現よりも枝葉の言葉に「魂」が宿ることを理解できていないからだ。

子どもを叱っても、一般論の正論しか言えない。

子どもの心に魂のない言葉はひびかない。

自分自身が子どものころ、親や社会を憎んだことすら忘れてるからだ。

小説は忘れた少年時代も思いださせてくれる。

小説を読まない人は「今の目線」でしか語れない。

小説は目線を過去にも未来にももっていける訓練をさせてくれるんだ。

若いときはそれでもいい。

でも、40代からはそれじゃ人はついてこないような気がする。

40代からのテーマは、「人を育てる」だろう?

体力で若者に勝てない。新しいものに順応できない。仕事でも後輩に勝てない。

没頭できる趣味も・・・ない。

それが大方の40代の悩みだろうな。

そういう40代が社会に貢献できるのは、「人を育てる」しかないじゃないか。

自分されよければいいって、自己中心の人は必ず社会から排除されちゃうぞ。

でもそのためには、自分が人に教えられるレベルに達しなきゃいけない。

今からでも遅くない。

ひまをつくって、「小説」を読みなさい。

文字に感動できない人は人を感動させられません。

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コメント(6)

バイカー修様。
今回のブログ、拝読させていただき自己嫌悪です。
何をしているんだろう?
修様から教えていただいた話や、ドラッカー本から教えてもらった事はどこへ隠したんだか(汗)
改めて自分の事を振り返り、「吾ただ足らざるを知る」へ近づきたいと思います。
すみません、気の利いたコメントを書けませんでした。

修さん、こんばんは。
我慢しきれず、コメント欄を使わせて頂きます。
今日の龍馬伝も素晴らしい出来でしたね。
龍馬も勝も半平太も富さんも....シッカリ泣いた。
役者が役者として全力を出し切れる、或いはそれ以上になる。
どうしてそんなになるのか?

NHKの大河ドラマということもあるでしょう、龍馬の時代という事もあるでしょう、脚本の素晴らしさや、演出家の素晴らしさや、音楽の素晴らしさや、プロデューサーの素晴らしさや、そして支える人達の素晴らしさや..そのハーモニーが!

修さんの会社がなぜ素晴らしいのかが、わかった気がしました。
修さんなら勿論知ってると思うけど、ピエトロ・ジェルミのように、
脚本演出主演をやってる修さんが目に浮かびましたよ。
そして素晴らしい役者さん達に恵まれた修さんが...!

くまさんこんばんは!
僕が道しるべなら・・・遭難者続出ですよ!

僕のブログがくまさんの人生をおもしろくしたと言ってくれるのはとてもうれしいです。
くまさんは、この「バイカー修ちゃん今日の一言」のコメンターとしてはやくからかかわってくれた人です。

だれも見てくれない僕の一人ごとのような時代が5年ほど続きました。
くまさんは誠実であたたかいコメントをくれるようになってどれだけ僕のはげみになったことか!

いま、お会いしたことない方々からたくさんのコメントをいただくようになりました。
ありがたいことですね。

ブログやツイッターって本当に世界を広げてくれるものだと感謝しています。
心から・・・感謝しています。

arakansinさん、こんばんは。
いやあ、自己嫌悪は同じですよ~。
ツイッター見てても、マイアさんやそのツイ友のみんな・・当然くまさんやarakansinさんやタクシーママなんかのツイート見ててもそのセンスのよさにただ、ただただ感心することしきり。

そう思うでしょう?
マイアさんなんか、tomonagakojiさんも言ってるけど一種天才なんじゃないかって思います。
あんなに人の心をキャッチする言葉がどうしてあんなにでてくるんでしょう?
あ!arakansinさんのこのコメントでインスパイアされました。このことを次のネタに書こうっと!!

修ちゃんこんばんは
「小説を読むこと」が人生を考える大きな漢方薬なら、バイカー修ちゃん今日の一言は 
「こっちにいい薬草の生える山があるぞぅ~」と知らせる道しるべですね。
私の場合 読みかけで長いこと立ち止まっていた「大地」や「竜馬がゆく」を再び手にとって開いたのも
修ちゃんのブログのお導き(?)のお陰でした!(懐かしい)
修ちゃんのブログと読書のおかげさんで 私の人生は何倍も面白くなりました。
大げさではありませんよ^^今では未だ顔見ぬお友達も沢山できましたしね。いつも、良く効く漢方薬のご紹介ありがとうございます。


こんばんは。
修さんの気合いを感じる文章ですね。

この数ヶ月、修さんの影響で本を読み始めたことで
すこーしだけど修さんの書いてる事が解るようになってきました。
若い頃から掘り続けてこられた、深い井戸から湧き出してくる言葉は説得力がありますね。

ツイッタ見ててもそうだけど、想像力というかイメージの豊かな人が多いので、
我が身を省みて最近ちょっと自己嫌悪。

特に今日のお話は応えました。
この剛速球をどう打つかは難しいな。空振り三振にならないように努力します。

僕は自己管理能力が無いどころか、読書でタバコが増えてしまった(^_^;)。

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