僕はどうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。

‐[1903-63] 東京深川出身の映画監督 小津安二郎の言葉-

一昨日、長崎県立美術館館長の米田耕司氏を囲んで楽しく酒を飲み(いささか飲み過ぎ!) 「美を発見する楽しみ」ってテーマで語る語る。

ほんとに二日酔いになっちゃった。

最近お酒を飲みつけないので弱くなったんだよね。

しかし、芸術の連鎖っていう話は圧巻だった。

江戸時代、 「波の伊八」といわれた初代武志伊八郎信由

その波の欄間彫刻の達人がとある浮世絵師と知り合った。

その浮世絵師は「波の伊八」の作品「波に宝珠」のデザインをそのまま模写・・・パクリだな。

http://www.mapple.net/photos/H0000034163.htm

その作品こそ 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 、描いたのはだれあろう葛飾北斎

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:The_Great_Wave_off_Kanagawa.jpg

北斎の浮世絵は今でこそ「芸術」だが、当時は大衆用のイラスト扱い。

その作品が伊万里焼の輸出の緩衝材の使われて遠くヨーロッパへ・・・。

その「紙くず」の北斎を見て衝撃を受けたのが、ゴッホやミレーだ。

当時のヨーロッパの絵画もいきづまっていたんだね。

精緻を極めた複雑なヨーロッパの芸術家たちは、浮世絵のシンプルな線と面の世界観に頭を殴られたようなショックを感じたらしい。

その影響はロダンの弟子で愛人のカミーユ・クローデルの作品「波」にも影響しているという。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200806/16/95/c0100195_12483811.jpg

おお、これこそ芸術の連鎖!

言葉による対話こそないけれど、芸術家は「作品」を見れば対話ができるだろう。

まさに「対話による知の創造」だね。

米田館長は言ってたな。

「みんな音楽は素直に聴くのに絵を見るというとかまえてしまう」とね。

「絵」とは判るものではなくて、音楽同様感するものだそうです。

先週の日曜日も僕は家族で長崎県立美術館に「山下清展」を見に行ったばかりだ。

美術館っていうのも本当にいいものだよ。

とくにこんな雨降りの一日にはね。

しかし、こういう話で酒を飲むとあまりのおもしろさについつい飲みすぎて、二日酔いになってしまうという副作用もあるので、ご用心!

 

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コメント(10)

くまさんおはよう!
いや~ほんとに酔ってお店で寝ちゃったんですよ~。
情けない(; ̄O ̄)

そっか~!くまさん以前だんなさんと長崎に来たって言ってたよね。
そのとき長崎県立美術館に行ったんだ。

「おらんだお稲」の薬瓶ってのがくまさんらしい・・・。
またくまさん伝説が生まれたな。

今、美術を見るとなにか違ったものが見えてくるかもしれないよ!

katomoeさんいらっしゃい!
ブログでは「はじめまして」ですが、ツイッターでは「おはよう!」のツイ友ですよね(*゚ー゚*)

「波の伊八」がとりもつ縁とはまた不思議!
あの彫刻は、すごすぎる!
はっきり言ってカミーユ・クローデルの「波」なんか問題じゃない。

日本人の独創性の賜物だと思います。
ブログの方・・・僕もお邪魔させていただきますね!

ラグビー小僧さん新たな世界おめでとうございます!
心から祝福します。

笠智衆さん存在感のある役者さんでしたね。
熊本のお坊さんの息子さんだということですが、まさに帝釈天の住職を地でいく人でしたね。

芸術は言葉を超える。
まさにそうですね。言葉で争っても素晴らしい音楽に国境はない。
人間は、言葉という便利な道具を手に入れたばかりに、大きなものをなくしたのかもしれませんね。

ラグビー小僧さん今後ともよろしくお願いいたします。

arakansinさんいらっしゃい!
ツイッターでは「ホセ爺」とも・・・。
まさにおっっしゃる通り!

言葉にできる・・・形式知にできることなんて全体の1割もないですもんね。
マイア姫がよくいう「大切なものは目に見えない」というサンテグジュペリの言葉は真理だと思います。

カミーユのリンク教えてくれてありがとうございます!

松さん、おはよう!
ルーブル美術館!僕行ったことないです。

ホンモノのモナリザ・・・意外と小さいんですよね。
見たことないけど・・。

僕も以前、台湾の故宮博物館に行ったとき(ツアーで・・)
くりぬいて造られた象牙の玉をしげしげ見てたら・・それで終わっちゃいました。

修ちゃんこんばんは^^芸術談義を二日酔いの言い訳にしちゃいかんら!
そして松さん、ルーブルと並んで美ヶ原高原美術館を思い出して頂き、ありがとうございます。
私、全くの芸術音痴一家の中にいて、大きな美術館には数えるくらいしか足を運んだことがありません。
なのに、なぜか長崎県立美術館には行った事があるのだ〜。でも 結局印象に残ったのは絵画や彫刻ではなくて、楠本稲の使用していた薬瓶^^なぜか展示されている薬瓶に吸い寄せられるように見入ってしまい、その場を離れ難くて、一緒にいた旦那さんとはぐれちゃった思い出が…。ちゃんと絵を見て感ずる心は、どこかに持ってるハズなんだけどなぁf(^^;どうもピント外れなんです私。次の休みには娘を誘って地元の美術館に足を運んでみようかな。

修さん、こんにちは。

波の伊八、知っております。彼はたしか千葉県の鴨川出身で、鴨川市の郷土資料館にいくつか作品が展示されております。

私の勤め先の創設者も鴨川出身で、そのようなご縁で郷土資料館に足を運んだことがあるというわけでした。たしかにあの彫刻には引き込まれますね~。

最初に見た修さんのブログページに波の伊八のことが書いてあるなんて、驚き!ご縁を感じます。これからもちょくちょく立ち寄らせて下さい。

修さん充実してますね。
小津さんの映画はしみじみとしていて
日本人の感性に訴えてくるね。笠智衆がどことなく
親父に似ていて、いつもジーンとしてみています。
昨夜は僕の大、大、大好きな平原綾香さんのコンサートに
行ってきました。
クラシックをベースにした楽曲、酔いしれましたね。
ほんとによかった。
日本人にここまでクラシックが肉体化され、言葉を
距離を超えてきたことに、驚くばかりです。
日本語も美しい。
曲の最後はジュピーターと新世界。

人は一人ではなくみんなつながってるんだよね。
今日から僕も新しい世界へ、修さん宜しくね。

修さん、こんばんは。
「I envy you.]です。
素晴らしいお友達を沢山お持ちですね。
今日のお話も良いお話でした。

ヨーロッパ人は「言語化できないモノは理解できてないのだ」等と言いますが、絵や音楽が本当に言語化できるのなら、絵や音楽は不要だという事になりますね。

言葉にならない感性が感じられることに感謝です。

(カミーユ・クローデールのリンクが上手く行ってません)

美術には疎い私ですが、ルーブル美術館に行ったことが有ります。
あ!くまさんの 信州美しが丘?美術館も行きました。

ルーブルでは時間がなかったので とりあえず超有名品の本物を見ようとロダンの彫刻「考える人」と「モナリザの微笑み」だけ見て 後は時間の限り手当たり次第って感じでしたけど・・・

本物のモナリザ・・・・・どんなだったか 思い出せません!

やっぱちゃんと計画建てて 行かないと急ぎ足の美術館は駄目ですね。

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