ジョン・ミルトン

悪とは弱さである。

[1608-74] 英国の詩人 ジョン・ミルトン『失楽園』より

今、スイスの高校に進学した息子が悩んでいる。

先輩や後輩と同じ寮で生活し、まさしく朝から晩まで「同じ釜のメシを食う」生活だ。

その中での「秩序」と「友情」と周りの共同を築いていく学びははかり知れないものがあるだろう。

彼は中学校の頃から「寮生活」を体験している。

親としてもこれほどの苦悩はない。

できれば一緒に生活したいのは人情だよ。

このブログは息子も読むだろう。

だからあえてこのメッセージを伝えたい。

息子よ。ジョン・ミルトンの『失楽園』は、旧約聖書の「創世記」の有名な逸話「アダムとイヴ」の物語だ。

家に本があったのを覚えているかい?

そこにこう書いてある。

「悪よ、汝(なんじ)わが善たれ」

悪の本質を見つめよ。

マニュアルどうりに判断しないおまえの選んだ行動の選択は正しい。

周りに蔓延する「悪」を正すのは「人間性」で感化するリーダーシップにしかない。

そのためには「悪」の中に身を投ずる必要もあるだろう。

それが正しいリーダーだ。

 

後先を考えるな。人生という山に登る道は無限にある。

損得を考えるな。それこそが「悪魔の囁き」だ。

アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではない。

「禁じられていた」からこそ食べたのだ。

 

人間には「悪」が必要だ。なぜかわかるかい?

「悪」が無ければ「善」は存在できないからだ。

「苦痛」があるから「快楽」があるように「快楽」のみではそれは快楽ではなくなってしまうのだ。

人間は飢えて何十万年も生きてきた。

腹いっぱい食うことは「快楽」だった長年の夢だった・・・最初はね。

今じゃ「あたりまえ」だろう?少なくとも日本やスイスでは・・。

「経験」したものでしかそのものの「本質」は理解できないだろう?

「悪」を垣間見なければ「善」を・・・「正義」を語れないんだよ。

 

今、おまえは貴重な学びを経験している。実感はないだろうが。

おまえのリーダーとしての選択と実行を試されているんだ。

自分の「正しい」と思う行動を行え。

日本は今、危機的な状況だ。

これが「民主主義というシステムの欠陥」だ。

「誰かがやってくれるだろう」症候群だ。

おまえたち次代の若者の未来より「今のパン」を選択する無責任社会。

これが、日本のような「もらいものの民主主義」の行き着く姿だ。

 

おまえたちはスイスの地で「誰もが少しづつ我慢をする」社会システム、「社会民主主義」を学ぶのだ。

イタリア人をみろ!フランス人をみろ!ドイツ人をみろ!

彼らが「グローバル化」なんかしてるか?

 

彼らは「自分の民族のことを深く考えている」だけだ。

だから尊敬されるんだ。

今の日本人のように、他人に媚(こび)を売る三流セールスマンのような国家は決して尊敬なんかされない。

息子よ、おまえは日本の歴史を学び、士族としての誇りをもち日本の素晴らしい歴史を「英語」で語れる青年になれ。

得意の平家物語「祇園精舎」をどう訳す?

英語がしゃべれてもダメだぞ。日本の文化を伝えられなければ言葉なんてなんの役にもたたないんだ。

精進しろ。

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コメント(4)

ZZRさんいらっしゃい!
暖かいコメントありがとうございます。

僕ら親にできることはチャンスを与えてあげることだけだものね。
やったことの後悔は納得できるけど、やらなかったことの後悔は一生悔やむものね。

本当にありがとうございました!

Jr.さんへ
某大手の大学受験予備校が夏期講習のポスターに
書いていたキャッチコピーです。
 
     君はいま、
     「どこまで行けるか」を
     試すこともできるし、
     試さずに過ごすこともできる。
 
今、あなたの中でいろんな思いがあると思いますが
どんな過ごし方をしても同じ時間が流れていきます。
 
大変な時というのは、その最中ではわからないものです。
なぜなら、目の前のことを処理するだけで精一杯だから。

でも今を一生懸命、正面突破でぶつかっていけば、後で
振り返った時に良い思い出となり、自信になりますよ。
 
世間でいう「正しい」ことは、時代とともに変わります。
お父さんの言われる通り、
自分が「正しい」と思うことを行なってみてください。
 
Jr.さん、自分を信じて大丈夫ですよ。
なぜなら、あなたはお父さんの息子なんだから。

廣田くんお久しぶりです。
お互い親になると悩みもつきぬものですね。
でも本当に悩んでいるのは子供たち本人ですよね。

外国で学ぶことがどう役にたつのかはわからない。
しかしながら、この混沌とした日本を外から眺めることがプラスにならないはずはない。

そこに気付いてほしい一心です。
アドバイス本当にありがとうございます。

丸々1ヶ月ぶりです。先輩こんにちは。
Jrに読ませるべく書かれたコメント、コメントしづらいですが、伝えたい者側の覚悟がにじみ出ていました。さすがです。


もしも読んでくれるなら、Jrさんへ。

イデオロギーは受け入れ側より発信する側に立つのが何万倍も楽しいことはワカルかな?お父上はその獅子。
長崎に居ては絶対に経験できないことを、経験できている貴方が素直にうらやましい。若い時の苦労は買ってでもしましょうって言うじゃない。船橋家の息子ならできるよ。頑張ってください。

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