リュドウィック・ド・ボーヴォワール

その住民すべての丁重さと愛想のよさにどんなに驚かされたか、話すことは難しい。

「アナタ、オハイオ」(ボンジュール、サリュ)、馬をとばして通り過ぎるわれわれを見送って、茶屋の娘たちは笑顔いっぱいに叫んだ・・・。

思うに、外国人が田舎の住民にどのように受け入れられ、歓迎され、大事にされるかを見るためには、日本へ来てみなければならない。

地球上最も礼儀正しい民族であることは確かだ。

そして・・こうも違うわが母国フランスの方へ思いを移すとき・・悲しくなる。

‐19世紀フランスの伯爵 リュドウィック・ド・ボーヴォワール著『ジャポン1867年』より‐

今、東北の人たちはは「地震」「津波」「原発事故」の三重苦で苦しんでいる。

そして被災していない日本中で、第四の災害・・・自粛の嵐で経済も落ち込んでいる。

温泉旅館、ホテル、ゴルフ場にまったく人がいないという。

銀座だって暗くて人はまばらだ。

しかしながらいちばん大変なのは被災者の方々だ。

この方々の礼儀正しさと我慢強さと公共性の高さに世界は驚嘆している。

しかしこれは今にはじまったことじゃないんだ。

今から150年ほど前、来日した文明国家おフランスの伯爵が江戸で見た「日本人」のあまりのすごさに記録を残しているんだ。

有隣堂から出てるから読んでみるといいよ。すごくおもしろい!

2008年7月29日にも「バイカー修ちゃん・今日の一言」で紹介してるからあわせて読んでみてね。

       ↓

http://www.q-bic.net/biker_blog/2008/07/post-610.html

 

ちょっと長いけど引用してみよう!おもしろさが伝わるでしょう!

「それにこの民族は笑い上戸で心の底まで陽気である。われわれのほんのわずかな言葉、ささいな身振りを大変におもしろがる。

男たちは、ちょっとしたものを見に付けた(ふんどし)だけでやって来て、われわれの時計を調べ、服地にさわり、靴をしげしげと見る。

そして、もしも彼らの言葉をまねて少々大胆すぎるほど不正確に発音すると、口火用の筋状に巻いた火薬に火をつけたように、若い娘たちの間から笑いがはじける!

(中略)ああ・・あのように不潔、下品な中国を離れて間もない今、どんなに深い喜びの気持ちで日本への挨拶をすることであろうか。

ここでは物みな実に明るく、美しい色調をもって眼に映ずるのである。

なんという対照であろう!あの中国の健康の害う沼のどろどろした汚泥から、こんこんと湧き出る泉の、底の見える冷たい流れへ、死の平原から永遠の緑へ、または石ころを投げ、熊手を振るってわれわれを殴り殺そうとした民衆から、この地球上で最も温和で礼儀正しい住民へと転換するのである・・・。

先へ行くと織物を売る女が、店の畳に腰をおろすよう、にこやかな笑顔で招く。

これは彼女にとって大変名誉なことであるらしい。その証拠にわれわれが近づくと平伏し、顔を畳にすりつけるのである。

急いで彼女はわれわれ三人に可愛い茶碗でお茶を出し、パイプに詰める煙草を供する。

そして、うやうやしい手付きで細い小さな棒二本を使って、火のついた木炭を差し出す。

庶民の一婦人のこの優雅さを、動作の些細な点に至るまでのすべてを描き出すことは、私にはとてもできないであろう。

彼女の顔立ちには表情があり、にじみでるごく自然な女らしい愛嬌があった。

この場合と限らず、どんな家でも人が訪ねて来れば、同じような敬意のしるしに出会うであろう。

これにはわれわれはびっくり仰天し、感心し、われわれを野蛮人扱いする権利をこの民族に心底から認める。

 

いかがでしょうか?

ボーヴォワールの見た日本人の素晴らしさは今になっても残っている。

これを「文化」と呼ぶんだろうと思うぞ。そして・・・この文化は、西欧的な都市化を目指したところほど消えていってしまっているような気がする。

そういう意味では、「東京」なんていうところは、日本を代表する場所ではあっても日本そのものではないのかもしれない。

僕らは日本というものをとんでもなく見誤っているのかもしれない。

 

 

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コメント(2)

松さんいらっしゃい!
松さんは世界をまたにかけていらしたんですよね!
たしかに台湾では日本人を好意的にとらえてくれてるなと感じました。
フランスもシラク大統領のときは親日だったけど、サルコジ大統領はそうじゃないみたいだしねえ。
今回の件では日本人の評価はあがったと思いますねえ。
しかし、政府の対応は別ですが・・・。
子どもたちにも日本の素晴らしさ、世界に誇る文化大国だってことを教えてあげなきゃいけないですよね。
日本の学校くらいですよ。「日本人はダメだ」って教えるのは。

今回の地震は、被害に遭われた方々には 重ね重ね大変な事だと 思いますが、世界に「日本人」の本質を解ってもらえた 出来事だったと思います。

いろんな国に行きましたが、日本人に好意を持って居てくれてるな~って感じたのは「台湾」それと「フランス」でした。

フランスって 自分たちが歴史ある国だから 同じ歴史ある国の日本人をこんなに好意と言うより尊敬に近い思いを持ってくれてるのか?と思ってましたが・・・

それだけじゃなく、過去にやっぱり 日本に来てその良さを紹介した人が居たんですね。

もう一度 改めて日本人の良さを認識して子供達にも伝えないといけないですね。

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