日本人は天変地異をもたらしたその同じ自然の中に安らぎを見出すので、いくら天災が続発しても、日本人がそれを忘れる速さに追いつくことはできないのであった。

‐[1920-] 東京出身の文学・理学博士 渡辺正雄 1976年著『日本人と近代科学』岩波新書より‐

みなさんおはようございます。

毎日毎日、原発事故の模様やそれに派生する愚にもつかない報道に心痛める毎日です。

九州電力の「やらせメール」事件に憤慨する報道にうなづく人も多いのはわかる。

しかしながらそれは「安易な批判」になってやしないか?と言いたくもなる。

言っちゃわるいけど、大方の人は九電の副社長や部長さんと同じ立場にいたとしたら・・・同じような行動をとるに違いないと僕は思う。

やらせメールを打つのも、指示するのも、談合やったりねつ造したりする日本人の基本的文化の産物だろう。

「報道ステーション」なんか見ていると正義漢ぶるのもいいかげんにしろと言いたい。

テレビ局の腐敗ぶりはけっして東電や九電、ましてや政治を安易に批判はできないはずだ。

「東電の株価が落ちるのは当然でしょう」なんて報道するんだったら「テレビ朝日の株価」が5年スパンで見ると大きく下落してる理由を言ってみろといいたい。新聞社なんかも大方上場していないしね。

テレビ局くらい今回の震災でまともな仕事をしていない業界もないと思うぞ。

バイカー修ちゃんの友人で、もうテレビを買うのも観るのもやめるって言う人がけっこういるもんね。

おそらくテレビや新聞なんてメディアはこれから将来性が厳しい業界なんだということはまちがいない。

でもね、おそらく日本人って「忘れる」ことで自己を維持しているのかもしれないね。

渡辺先生の言うことはそのとおりかもしれない。

今度の震災でふと手にして読んだ本がこの『日本人と近代科学』なんだ。

「忘れる」ということはネガティヴにうつるかもしれない。

でもこんな島国に生きて、災害も多いわが国は、その自然と順応することしかできなかったんだろう。

大陸だったら移動する、自然を征するって考えもおこるんだろう。

忘れることで次の時代に取り組む。

日本人はそうすることで国難を乗り越えてきた。

それが個々人のミクロのレベルまでいくと、そう簡単にはわりきれないのは当然でしょう。

でも日本人は大きな悲しみをこうむっても未来を向いて「あえて」過去を忘れてきたんじゃないかな。

それをして日本人を批難する「自称インテリ経済人」が多いけど・・・それが日本人なんじゃないのかなと思うぞ。

日本人はイスラエル人や中国人みたいに2000年も前のことや、100年も前のことで言い合いするような人たちとは根本的に違うんだと思いたいな。

それが日本人なんだもん。

それが日本人らしさなんだし、それゆえに2000年も続いてきたんだろうと思うぞ。

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コメント(4)

arakansinさんおはようございます。
いよいよ悟りの境地に入られたのでしょうか。
興味深く読ませていただきました。
奥様ともども猛暑の中お元気でしょうか?

修さん、ラグビー小僧さん、おはようございます。

新聞の購読止めて一年半が過ぎました。TVも余り見なくなりました。なんの問題もありません。
情報の枯渇に怯えたり、世情に乗り遅れる恐怖も無いですよ。
ラグビー小僧さんご紹介の素晴らしい歌の元になったもの。
僕も紹介させて戴きます。

Anicca vata sankhara
Uppada vaya dhammmino
Uppajjitva nirujjhan'ti
Tesam vupasamo sukho

Impermanent, alas, are all conditions
Arising and passing away
Having been born they all must cease
The calming of conditions is true happiness.

諸行無常
是生滅法
生滅々已
寂滅為楽


ラグビー小僧さんおはようございます!
今はおそらく「経済の時代」から「文化の時代」への移行期なんでしょうね。
日本人は目標が決まればばく進するでしょうから。
いろは歌ってよくできてますよねえ。

作者不詳だけど、明治時代に歌われたいろは歌を紹介しましょう。
「とりなくこゑす ゆめさませ みよあけわたるひんがしを そらいろはえておきつべに ほぶねむれゐぬもやのうち」「鳥鳴く声す 夢覚ませ 見よ明けわたる東を 空色晴れて沖つ辺に 帆船群れゐぬ靄の中」

なかなかのものですよねえ。
うつろうことを良しとし、うつろうがゆえに日本なのかもしれないですね。

修さん、こんな歌がありますね。ジャパンオリジナルの仮名を使ったいろは歌です。

「いろはにほへと ちりぬるを
 わかよたれそ つねならむ
 うゐのおくやま けふこえて
 あさきゆめみし ゑひもせす」

「色は匂へど 散りぬるを
 我が世誰ぞ、常ならん
 有為の奥山 境越えて
 浅き夢見じ 酔いもせず」

多くの日本人はこの歌に共感を覚えると思います。
ここには何とも言えない、洗練された日本人の無常感がありますね。虚無ではない無常。空、虚、現、移ろい、、。日本人の心の基底にあるものはこの強烈なうつろいの感覚なのではないでしょうか。
移ろうからすべてが面影になっていく、面影の国ジャパンなんだね。

「おくの細道」も「方丈記」も無常感で貫かれてますね、
この世はINGの世界なんだね。

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