私の知る限り、日本の大企業で、『製』(メーカー)から『販』(販売店)に設計情報がきちんと流れているところはない。

[1942-] 大阪府出身のハーレーダビッドソンジャパン元社長・アンクル・アウルコンサルティング代表 奥井俊史の言葉

 

今でこそハーレーダビッドソンといえば、泣く子も黙る人気大型バイクの代名詞になっている。

この功績は、奥井さんがハーレーダビッドソンジャパンの社長時代に達成させれたことだ。

僕らが青春時代のハーレーって、デカくてトロくてダサいアメリカのダメバイクってイメージだった。

それが今じゃ、日本で走っている大型バイクの半分がハーレーって時代になった。

こりゃすごいことだと思うぞ。

ハーレーは外車で価格も国産車の2倍以上するんだから。

あきらかに日本のメーカーは、ユーザーの嗜好の変化に気づくのが遅かった。

「経済の時代」は、高性能で新しいがウリだったけど、「文化の時代」は、性能よりもテイストが求められる。

馬力っていう数値でわかる「形式知」ではなくて、震動や鼓動・古き良き時代の体現っていう「暗黙知」が大事になってきた。

販売現場の人間が、過去の経験だけにしばられてこの変化を見抜けない。

 

当社でも昨年の「IT・ソリューションフェア」でこんなことがあった。

展示されてる「複写機」(いわゆるコピー機ね)が、営業マンに配布しているアップルの「iPAD」に連動し、「iPAD」から遠隔操作で複写機のスキャナー機能で、文書を読み込み、自動的にPDF化して手元の「iPAD」に文書を読み込むことが可能ということを、わが社の若い社員が気づいたんだ。

これは画期的だ!ってなことで、そのメーカーさんに説明したところ・・・「何が便利なんですか?」ってな具合にまったく反応がない。

なんと、そのメーカーさんはまだ、「iPAD」を活用していなかった。

世の中でアップルの「iPAD」が大ヒットしたことは知ってても、それがリアルにわからない。

当然、わが社の若手社員は、この複写機を売りまくった。

 

しかし、もともとそういう機能が標準であったということは、メーカーの設計者らは、その潜在ニーズを知っていたはずだ。

しかし・・・その情報は、販売の末端まで伝わってこなかった。

ここにわれわれが気づかねばならない問題が隠されている。

いまや、販売現場の人間こそが、社会から取り残された世代が多くひしめいているということではないだろうか?

われわれは、この情報コミュニケーション革命から逃げることはできない。

率先して取り入れなければ、われわれが社会から淘汰される時代だ。

日本の組織はそこが圧倒的に遅れている。

古い価値観にとらわれ、「あのよかった時代」の再来を待っている。

チャレンジというリスクを恐れ、ただじっと時の過ぎゆくのを待ちわびている。

それこそが「最大のリスク」だと知りつつも、なにもできない。

このバイク王国ニッポンにおいて、ハーレーダビッドソンがNo.1になるなんて・・・奇跡だと思った。

しかし事実なんだ。

われわれも奇跡を起こさなきゃ!

それは待ってても起きない。自ら、起こさなきゃ・・・起きないんだ。

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コメント(2)

松さん、さっそくのレスありがとうございます。
ですよね〜!僕なんか父が「死ぬまでに一度ハーレーに乗りたい」って言い出して、泣く泣くカワサキZZ-R1100Dを手放したときはガックリきたものです。
そしてZZ-Rの替わりにきたハーレーに乗ってみて・・・ハマってしまいました。
バイクと食い物は食べてみないとわからないですね。
しかしながら、この奥井社長がうった、ハーレー=アメリカ文化、ハーレーは家族でのステイタスって戦略はスゴいと思います。
全国で開催される「ハーレーフェスティバル」へは家族連れも多いし、今は乗ってないケド未来のハーレーユーザーが、財務省の奥さんを連れて家族丸ごと洗脳してますよ。
コレが「戦略」なんでしょうね。

バイクといったら「サーキット走行」くらいでは、戦略とは言えません。
今どきサーキット走行に行くなんて言ったらわが家では「やめなさい!!」と言われます。
うちの奥様も僕の昔の飛ばし具合を知ってますので・・・(@_@;)
ハーレーの戦略は、日本のバイクライダーの常識を根本的に変えてしまったと言えるんじゃないでしょうか?

修さんお疲れ様です。
運動会で 修さんの近況を同友会のお仲間の方から聞きまして、バイクの冬支度が早かった訳も解りました。

ところで、ハーレーが売れたのが日本人の社長の戦略だった事恥ずかしながら初めて知りました。

実は、不思議だったんです 何でこんなにハーレーが売れているのか?って

ホント昔は、国産バイクは新しいのが出るたびヨダレ出そうなくらい魅力たっぷりのバイクばかりで、ハーレーなんて正直年寄りの金持ちが 成金趣味で乗る物だとしか思って無かったですからねw

むか~し日本一週中北海道で熊本のハーレー乗りのおっちゃんと知り合って、その人がバルボリンオイルと 乗るたんびの増し締めとオイル足しやらないとバラバラになってすぐぶっ壊れるって聞いて、良くもま~物好きがそんなバイクで北海道まで来たな~って思った物でした。

今のハーレーは故障しないらしいですもんね~ ま、昔のハーレー乗りに言わせれば、今のハーレー買うなら”国産”買った方がましだって言われてるみたいですが・・・

それでも新しい客層ドンドン増えてるのは間違いないですよね~ 私も買いたいな~なんて思いますから・・

どんな状況でも伸ばす方法は有るって事は、ホント今の自分には勉強に成りました。

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