マイケル・サンデル

アメリカの一流企業のCEOが平均して年間1330万ドルを手にしているのに対し、ヨーロッパのCEOは660万ドル、日本のCEOは150万ドルである。 (2004-2006年のデータを使用)。

アメリカの経営者はヨーロッパの2倍、日本の9倍の価値があるのだろうか?

-[1953-] 米国の政治学者 マイケル・サンデル2010年著『これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学』より‐

「白熱教室」で有名なハーバード大学、マイケル・サンデル教授の『これから「正義」の話をしよう』から紹介させていただきます。

日本は世界でいちばん格差のない平等社会をつくりあげたことは間違いないと思います。

社会主義の中国よりも格差のない社会・・・いまや日本は世界でもっとも優秀な「社会主義国」であり、中国は世界でもっとも出来の悪い「資本主義国」となってしまった。

その意味で、この二国は世界でもっとも「変わり者の国」という点では似た者同士。

まるでブラックジョークだね。

 

サンデル先生は、「利益」ではなく「公共善」を企業は目的とすべきと説いている。

ここで本の紹介をする気はない。ぜひ読んでみてください。

でもこの本は「ハウツー」モノではないので、ここに答えはありません。

サンデル教授の面白いところは、論点が「WHY?」(なぜ?)なんですね。

われわれに「考えろ!」と言うのです。

日本人は、これに弱い。

 

僕らはいつも「正しい答え」ってものがあって、それを守って生きてきた。

「経済の時代」はそれでよかった。カネが儲かりゃ「善」だった。その答えは、学校から、両親から、国から示された。答えがひとつだったからだね。

個性は重んじられず、品行方正を求められた。

しかしいまや「文化の時代」。答えは人の数だけあって・・・それはだれも教えてくれず、自分で決めなきゃいけない。

答えのみつからない大人はうろたえ、不安におののきウツになる。

答えの見つからない大人にあきれかえり、答えはないものと開き直り、若者は傍若無人にふるまう。

 

おそらく、アメリカ人の経営者の年俸が高い根拠は、「答えを見つける創造力と実行力」に対しての報酬なんだろうと思うぞ。

ま、好意的に解釈してのことだけどね。

でもやっぱりこれは取り過ぎだね。

 

でも、日本も少ないからっていってよしとしてはいけないだろう。

そう思えば、サラリーマンの延長線上のゴールとして「社長」になってる程度じゃ、報酬は安くて当然だ。

しかし、アメリカ人の唱える社会も怪しいもんだ。

ここは日本人としての、フィロソフィーを確立しなければならない時代となったんだろう。

もう後はない。先送りする時間もない。

このままいくと、「貧乏を分け合う悪平等」の社会主義になっちゃうぞ。かつての毛沢東時代みたいな。

 

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コメント(2)

PPさんいらっしゃい。
「貧乏」の定義はいろいろでしょう。
数字で「貧乏」の定義は難しい。ポルトガルやスペインですら日本より「データ的」には低いにもかかわらず、われわれよりも豊かに生活しているように「見える」。

江戸時代を基本にすればその意見もよいでしょう。
しかし、豊かさを経験した日本人にその意見は受け入れがたいでしょう。
僕は個人的には、どのような状況になっても、どこでも生きていく自信はありますが・・・。
世界の人々の80%は、「賃金」という概念もない生活をしているはずです。

貧乏を分け合う
貧乏とは年収100万以下ということなんでしょうか?
人により200万以下、50万以下といろいろでしょうが
世界的に見れば年収400万は貰い過ぎでしょう
日本は貧乏にはならないと思います
世界標準の100万以下になることも困難でしょう

貧乏になるのではなく世界標準に埋もれて行く感じだと思います
その時生活コストを下げるために公務員コストなどを下げれば生活できると思います
世界の人々は世界標準の賃金でやれているのですから

日本は今が良すぎて世界の標準にもどるだけだと思います
何も悲観することはありません
世界の人々と同じ賃金になり世界の人々と同じ目線で世の中のことを考えることができるようになるでしょう

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