甲野善紀(古武道家)

古武道と現代武道はまったくの別物である。その最大の差は、以下の通りです。

1.ねじらない   no twisting

2.ためない    no building up

3.ふんばらない  no bracing

-[1949-] 東京都出身の武術研究科 甲野善紀の言葉‐

みなさんおはようございます。

バイカー修ちゃん生まれてはじめて「インフルエンザA型」に感染してしまい6日間も寝込んでしまいました

正確には、うめき声をあげるほどの熱と関節痛は、ほぼ3日で治まりました。インフルエンザ特効薬の効果は絶大です。

しかしながら、この病気の怖さは、自分のウイルスが他人に感染してしまうことです。

そう、これは風邪ではなく、立派な伝染病なんです。

こういう時バイカー修ちゃんは、「ここで寝込むのは、行動を変えよというお告げだな」とポジティブに考えます。

 

この6日間、ひたすら読書にはまっていました。

熱があっても新聞も読まず(オイオイ)、読書三昧でした〜。

その中で、「どうして現代人はこんなヤワな身体になったのか?」という疑問から、古武道・古武術・忍術のたぐいの本をガダルカナルのジャングルのような本棚からあさってきて読みふけりました・・・。

 

その中で、古武道家・甲野善紀氏を知りました・・。

なんの変哲もない小柄でやせ形のこのオジサンが・・(失礼!甲野先生m(__)m) 

驚きましたねえ。とくにこの甲野氏の身のこなし!ネット画像にたくさん見てみてください。

 

この方の論理性と研究熱心さと、この人へのいろんな批判そのものが情緒的であることにホンモノを感じました。

甲野善紀さんの「古武道の驚くべき動き」に日本人のルーツを感じ、長年のいろんな疑問がいっぺんに瓦解しました

 

有名な「ナンバ歩き」(この「ナンバ」の語源は不明だそうです)・・・江戸時代までの日本人は、

 

1.手をふらずに歩く、もしくはふみだす足と同じ手を前にだす

2.江戸時代の人は速く走れない(全力疾走しない)

3.身体は小さいのに力がある(老婆が持ってる荷物を宣教師が持ち上げられない)

4.足が短く重心が低い

5.粗食なのに大変持久力がある

 

これは、外国人宣教師の記述にもよく出てきます「ラクダのような奇妙な歩き方」です。

そしてまるで「忍者のような」不思議な動きで町民も百姓も武士も、直角に角を曲がっていたそうです。また、「魔法のように」重いものをひょいと持ち上げる。

 

結論から言うと、当時の日本人は、栄養が圧倒的に低かった。国そのものが貧しかったわけです。

ゆえに、超低エネルギーで動く術を身に着けた・・。

ねじらない、ためない、ふんばらない・・・。

ぬえのようなとりとめのない身のこなし。

 

行動の力学が現代と違うのです。筋力に頼らない力学を身に着けていたのですね。

これで長年の疑問が解けました。

それは・・なぜ日本刀はあんなに異常に斬れて、刀身が細くデリケートな武器なのか・・・です。

みなさんは日本刀をあまり見たことがないでしょうけど、時代劇のように振り回せばすぐに曲がってしまうほどデリケートです。

 

武器として見るならば、西欧の刀のように、ナマクラでもぶっとい刀身の方が効果があるし、製造も楽でしょう。

ところが・・・当時の日本人のように、最少の入力で相手のふところに入って急所を突く(斬る)ような攻撃の古武道には、細く軽く一撃必殺の切れ味が必要だったのでしょう。古武道は防術=攻撃です。

 

甲野氏は続けます。「昔の剣豪の戦いは、今の映画のようなマッチョな男がチャンチャンバラバラ争うような死闘ではなかった」と。

現代人にはけっしてできない身のこなしで、一瞬でケリがついたはずだと。

おそらく見ててもなにがおきたかわからないような戦いだったんでしょうねえ。

 

もう二度と再現はできないのでしょうか?

いや、そんなことはないような気がします。それこそ、DNAに刻みこまれたこの日本人の因子は、スイッチが入れば起動するような気がします。

さて、インフルエンザも快復したし、さっそくこの「ナンバ歩き」をマスターしようと思っています。

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コメント(4)

QQさんいらっしゃい!
通りがかりでも、コメントいただき本当にうれしいです。
僕のブログ「バイカー修ちゃん・今日の一言」は過去文にもアクセスが多く、自分自身でもこの頃はこんなこと考えてたんだなあ・・と思うことがよくあります。

今回ご紹介の「天狗芸術論」ググったら出てきました!講談社学術文庫の「天狗芸術論・猫の妙術」ですね?
さっそく購入して読んでみます!
幕末に日本を訪れた外国人の記述にも「日本人のヘンな歩き方」の記述がでてくるのでここに書いてみたんです。
情報ありがとうございました!!

こんにちは 通りがかりの者です。
多くの人が甲野さんの説を取り入れて「昔の人はナンバ歩きだった」と真に受けます。しかし江戸時代の文献を読むと、歩くのに上手な者と下手な者がいて、多くの者は体をねじって歩いている。上手な者は上半身を動かさずにゆったりと歩き、疲れない。と書いてある。ようするに現代人のようにねじって歩く人もいれば、ねじらずに歩く人もいたわけです。「天狗芸術論」と言う本を読んでみて下さい。

PPさんいらっしゃい。
たしかに筋力や知力は歳とともに低下しますね。
最近通関いたします。ふとしたことで人の名前が思い出せない。下の名前が出てきても苗字が重いだせない。
こんなことがおきるようになりました。

もともと人間は低い栄養摂取でバランスしていたんでしょうから、逆にこの半世紀の過食には免疫はないんじゃないでしょうか・・。
こんな過食を続けていると寿命まで縮めますよね。

人間は環境によって変化していくものですね
学生時代そこそこあった筋力や知力も使用しなくなったら並以下になりました
野宿や新聞配達をしていたら寒さに強くなり、真冬でもほとんど一枚しか着なくなり風邪もひきません
一週間位ほとんど食事をとらないこともありましたが、そのおかげか数日食事しなくてもそれほど気になりません

能力的に多くのことが欠けてますが何かを見つけられればいいと思ってます

先祖は飢えなどギリギリの所で辛抱して子孫を残してきたと思います
大自然、宇宙への祈りとか考えますね

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