マイケル・ポーター

今、私が「圧力政治」と呼ぶ、儲かればいいという企業形態から、

第2段階の「CSR:企業の社会的責任」に入りつつある。

しかしこれではまだボランティアの段階で企業の事業活動にはリンクしていない。

われわれは今、第3段階へ移行しようとしている。

それは価値を共有する段階ともいえる、

「CSV:(クリエーティング・シェアード・バリュー)共有価値の創出」の時代である。

この段階では、企業の事業戦略と「社会」を結びつける。

つまり「社会問題」の解決を事業戦略と一体とみなすのである。

-[1947-] 米国の経営学者・ハーバード・ビジネス・スクール教授 マイケル・E・ポーター CSV「共有価値の創出」について-

みなさんおはようございます。

済生会長崎病院の窓からから、桜の名所立山公園の満開の桜を見ながら書いています。

昨日3月24日は、僕の誕生日でもありました。

日曜日にもかかわらず、熱心な長崎大学経済学部の学生が病室まで来てくれて、ノートをだして4時間にわたる講義&ディスカッションもしました。

 

わが九州教具は、ボランティアや地域貢献・・・いわゆるCSR活動で地域やみなさまからあたたかい声をいただいてきました。

経営品質で賞をいただいたときもわが社のCSR活動は高い評価をいただきました。

これも利他の精神の心豊かな社員さんがたくさんいるおかげだと思っています。

自分が病気で入院などすると、今このとき、働いてくれている社員さんに感謝せずにおられません。

会社は、株主だけのものや、社長だけのものじゃありません。

売れればいいというものでも、自分が勝てばいいというものでもありません。

会社は社会によって「生かされて」おり、社員さんによって「活かされて」いるのです。

入院して強く、確信的にそう感じました。

 

今、わが社は「CSV:共有価値の創出」の段階に入っています。

社会問題を事業戦略とみなすのです。

具体的な例をひとつだけあげましょう。

 

「ホテルベルビュー長崎出島」の全面禁煙化です。九州初です。

いま、花粉症、気管支障害、アレルギーで悩む人たちが爆発的に増えているのはみなさんご存じでしょう。花粉症の人も多いでしょう。

嫌煙運動や、社会はあきらかに喫煙者に厳しくなっていますよね。

僕はタバコは吸いませんが、喫煙者が「禁煙ファシズムだ!」と叫びたくなる気持ちはわかります。

でも、これだけ社会問題になってくると、ホテルのような公共的施設はそれにこたえる義務があると思うのです。

そこで非喫煙者の社員さんの考えをまとめて、クリーンなホテルをつくることにしました。

 

当然、いままで半分のお客様は喫煙者ですから、たいへんなお叱りをいただきました。

でも、喫煙者と非喫煙者は両立できないのです。

喫煙者の方は、わが社のホテル、「ウィングポート長崎」「クオーレ長崎駅前」で「ベルビュー長崎出島」同様のサービスが受けられます。

他社のホテルもございます。

でも全面禁煙ホテルはなかったのです・・・少なくとも九州内には。

 

それはなぜか?

ホテル不況が叫ばれている中、自らお客様を減らすようなことはリスクが高すぎてできないからです。

それをビジネスリスクととるか、社会問題を解決すべき「共有価値の創出」ととらえるかです。

わが社は、「共有価値の創出」を行うべく、リスクに挑戦しました。

儲かるか儲からないか?なんて次元の低いことでは、お客様も社員も感動はしません。

新しい価値を創りだすことが、われわれのミッションではないでしょうか?

 

ホテルの社員さんは、決まった時間をフロント業務で働くルーチンワークがミッションではありません。

フロント業務は、お客様も気づかない新たな価値に気づくための「手段」なのです。

ホテルの社員さんは、その「手段」を通じ、新たな価値を提供しお客様とともに喜びを分かち合う。

これがミッションです。

僕は社長として、「経営」を手段とし、新たな価値を提供しお客様とともに社員と喜びを分かち合う。

その意味で、社員さんと僕は、同じミッションをもち、同じベクトルを目指すのです。

 

これがわが社のCSV経営の一例です。

いかがだったでしょうか?

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