サン=テグジュペリ

僕はある一組の夫婦の前に腰をおろした。その男と女の間に、子供はどうやらわずかに凹みを作って、眠っていた。

子供は、眠りながら寝返りを打った、するとその顔が、燈火の前に浮かび出た。

おお! なんと愛すべき顔だろう!

この夫婦から、一種黄金の果実が生まれ出たのだった。

この鈍重な二人の者から、美と魅力のこの傑作が、生まれ出たのだった・・・・

-[1900-44]フランスの飛行家・作家アントワーヌ・MR・ド・サン=テグジュペリ1939年著『人間の土地』p230より-

の僕は、よくサン=テグジュペリを、本棚から引っ張り出しては読んでいる。

これは『人間の土地』の中で、主人公がフランスからポーランドへ帰る出稼ぎ労働者の夫婦の目の前に座って見た光景だ。

なにげない光景をここまで表現できるから、サン=テグジュペリはサン=テグジュペリなんだよなあ。

 

先の日曜日、僕は大村市の「光と緑の園」っていう施設で、年に一度のボランティアで友人たちとオータムフェスタの実行委員をした。

もう7年になるかな。

 

僕ら実行委員で、「立浪部屋」から立浪親方と、力士のみなさんを呼んでお相撲さんと子どもたちは大いに楽しんでくれた。

大村市出身のシンガーソングライターHarunaさんもサプライズで来てくれた。

終日雨だったにもかかわらず、とても盛り上がったし子供たちも理事長先生以下、スタッフも楽しんだ。

 

この「光と緑の園」は、いわゆる親のない子の施設だ。・・・いや、ほとんどの子は親はいる。

でも、その親にいろんな問題があって、親と離れて暮らしてる。

年長の高校生、中学生の子はほんとうにお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに小さな子を叱り、遊び、まるで家族みたいだ。

でもちょっと寂しそうな顔をして引っ込み思案の子もいる。

顔立ちが、あまりに可愛いその女の子は笑顔になっても目が笑っていない。

わが家の高校生の娘も、思春期まっただ中で悩んでいる。

悩んでいる自分に・・・悩んでいるんだろう。

昨日は、ハーレーのタンデムシートに乗せて娘とプチ・ツーリング、楽しそうに久々親子の会話がはずみました。

クルマだと寝てしまうのに・・・バイクから見える世界はクルマと違うと言ってました。 

 

でもね、この子たちの悩みはもっと大きいんだよ。

どんな親か知らないけど、こんな可愛い子どもがここにいる理由はなんなのだろう?

理事長先生もスタッフのみなさんも本当にいい人ばかりだ。

日本はまだまだ捨てたもんじゃない。

とても暖かい一日でした。

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