エリック・ブリニョルフソン『機械との競争』

中国では製造業で働く人が1997年にくらべ2000万人以上少なくなっている。
雇用が米国や日本から中国に移ったのではないのだ。
雇用がすべての国からロボットに移ったというのが正しい。
「デジタル革命」や「機械との競争」は、生産の海外移転よりももっと重要な論点とならねばならない。
-米国のMITスローン・マネジメント・スクール教授 エリック・ブリニョルフソン『機械との競争』
バイカー修ちゃんは社長という立場だから、つねに「雇用」ということを考えている。
九州教具では、会社の都合のためにクビを切ったことはない。
しかし世の中、これだけ失業者があふれているというのにわが社のような中小企業ではいつも人員不足で悩んでいるんだ。
つまり・・・人がこないんだ。

失業者はあふれているのに、人材はいない。不思議な現象だよね。
この短いコラムでは書ききれないので、このへんで本題に入ろうと思うぞ。

じつはこの現象は世界的に共通してるんだ。先進国のみならず、中国をはじめとした途上国でも失業者は年々増加している。
その最大の要因は「進化した機械=ロボット」が仕事を人間からうばっているんだね。
まずは製造業がロボット化した。日本で作ろうがアメリカで作ろうが、中国で作ろうが、作っているのは日本製やドイツ製のロボットだよね。

著者のブリニョルフソンによると、1997年頃から(ちょうどバブルがはじけてどん底の頃だね)生産手段が、人間を置き去りにして暴走進化をはじめた・・・・と書いている。

これが昨今、製造業に留まらずありとあらゆる業種業界で人間から「仕事」を奪いつつあるという。
その理由が、いよいよ実用化秒読み段階にはいった『人工知能』だ。

いままでのコンピュータは、決められたプログラム(これも人間が書いたものだけど)に従って作業をさせれば人が及ばない正確さとスピードで処理をこなしたんだね。
こういう仕事は、モノづくりにぴったりだ。同じモノを大量に作るんだからね。

ところが『人工知能』が画期的なところはプログラムがいらないことだ。自分で推論を立てて世界中のビッグデータから瞬時に情報を収集し、自動でプログラム化する。
70億人の人間から顔の画像データを分析し、監視カメラのネットワークから行動を読み取り、前後の行動パターンから「悪質であろう」と推測される複数の人物を特定することなんて朝飯(コンピュータは朝飯は食べないけど)まえだね。

こんな空恐ろしい、まるでターミネーターの『スカイネット』か、ジョージ・オーウェルの小説「1984」の『ビッグ・ブラザー』が現実になろうとしている。
これ三流SF映画の話じゃないからね。ほんとの「今の現実」だからね。

こんなバラ色なのか恐ろしいのか・・(恐らく神と悪魔の顔をもつ新たな神となるでしょう)『人工知能』様・・・発明するのは間違いなくアメリカだろうけど、これを実用化する大いなる動機は、IS=イスラム国に代表されるテロ行為だ。
背に腹はかえられず、『人工知能』を実用化するだろう。でも今回は、現実に近いミニマムな話にとどめよう。
この『人工知能』はなんせ自分で考えるので、昨今の考えなくなった人間よりも、はるかに仕事ができるということになるだろう。

株式や不動産の売買、ブローカー、システムエンジニア、事務職、レストランのウエイター、ホテルの接客、コンシェルジェ、コンサルタントetc・・・ありとあらゆる職種で人間の仕事を奪っていくことになるだろう。
だって、人間が仕事をえり好みして働かなくなったという問題も片方にあるもんね。
そして人間は、人工知能と共存できる少数の人と、ますます考えなくなる大多数の人があふれるだろう。

そして、『人工知能』は自ら進化するので、ものの5年もたたないうちに、「ある特定の作業」は軽く人間を超えるようになるのは確実だ。

いちばん『人工知能』にまかせた方がいい職業として、世界中の人が「政治家」をあげるのはまちがいない。資本主義国も共産主義国も民衆は政治家にうんざりしてる。
しかし・・・政治を『人工知能』なんかにまかせると恐ろしい時代になることはまちがいないんだけど。

われわれ人間は、コンピュータにできない発想力を磨かないと、本当に機械の奴隷にならなきゃいけない時代が現実になっちゃうところまできたんだ。
これをみなさん・・・どう考えますか?

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コメント(4)

元山陽子さんいらっしゃい!
お返事遅れてすいません。ブロガーの僕がブログのチェックをおこたっちゃいけませんよね。

ロボットの社会進出がはじまったいま、あらためて「人間の仕事」とはなんなのか?を問われる時代なんだろうと思います。
そうでなければほとんどの人間が機械に支配されてしまう。
いまのような人を大事にしない政治家なんかロボットにとって代わられるかもしれません。

元山さんのお嬢様は障がいがあられるということですが、枠を広げると人間はほとんど障がい者だと言えると思います。
この人たちを人間として扱うためのロボット社会だと僕は信じています。

修ちゃん、こんにちは。私は、ロボットの事については、良く分からないのですが、昨今は、介護ロボット、手術用ロボットなど多種多様化してきているのは、感じます。介護ロボットにしても、手術用ロボットにしても、どこまで人間の心を読みとり、要介護者の気持ちを読みとる事が出来るのか、松下電器産業を辞めてから、地元に帰り、昔からやってみたかった医療介護の道に進んだ私にとって、そこが一番の懸念です。ホテルの接客もそう。暖かい人間の心が通ってこその、ホテルだと思います。そんなところには、ロボットは参入して欲しくない。そしこのまま、ロボットがいろんな業種に参入すると、障害を持ったうちの娘が、就職するところがないのではないかト思います。どうか、九州教具でも、障害者雇用を考えて欲しいなと思います。大村は、4~5位の特別支援学校がありますよね?是非、障害のある子供達の雇用を考えて欲しいと思います。ロボットがこれ以上、人間の仕事に参入するのは、どうかと思う元山陽子でした。

ppさんいらっしゃい。
アーサー・C・クラークによると、高等な生命は永遠の生命を手に入れるためにまず肉体を機械化する。しかしその時期は比較的短い、その後空間に記憶と意志を残す技術を確立するだろう。それは純粋なエネルギー生命体として。

そしてそれは時空を超えて宇宙空間を瞬時に移動し、時間の壁も超えると言っています。

おそらくわれわれはその存在をうっすらと感じていて、その生命体は「神」と呼んでいるのでしょうね。

恐竜時代から人間時代
そして、人類滅亡でIT、ロボット時代へ
そして、あらゆる苦悩から解放されるでしょう

しかし、死んでる状態は時間を感じないので一瞬で時間を感じる何かになるでしょう
それは他の星かもしれません

私は既にロボットだらけの星が無限大に存在すると思います
人類滅亡とか小さいことは宇宙から見ればたわいもないことです

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